種別 論文
主題 湿式吹付けコンクリートの特性に関する研究
副題
筆頭著者 竹内恒夫(間組技術研究所)
連名者1 喜多達夫(間組技術研究所)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
7
1
先頭ページ 337
末尾ページ 340
年度 1985
要旨 1.はじめに
 トンネルや地下空洞における吹付けコンクリートは、型わくなしで急結性のコンクリートを岩盤に直接吹付け、岩盤と密着したコンクリート属を形成するもので、NATMの普及に伴って吹付けコンクリートの物性や施工性が重要な課題となってきた。一般に湿式工法は、乾式工法に比べ大容量施工が可能で、粉じんやはね返りが少く、付着コンクリートの品質のバラツキが少ないなどの利点を有しており、この特徴を生かして種々の吹付け機械や新しい工法が開発されている。しかし、湿式吹付けコンクリートに関し体系的な研究も少く、経験的要素で処理されているのが現状である。本研究はスクイーズ式のモルタルポンプ(以下、ポンプという)をコンクリートの圧送に用い、ポンプの基本的特性を明らかにしたうえで、吹付けノズルが急結剤とコンクリートの混合に影響することを把握した後、湿式吹付けコンクリートの基本的性質について検討を加えたものである。

4.まとめ
 本実験の結果をまとめると次のようになる。
(1)コンクリートの圧送にスクイーズボンプを用いると脈動を生じ、これに急結剤を添加すると混合むらが生じるが、ノズルの形状を工夫することによって均一な混合を期待することができる。
(2)はね返り率を少くするには単位ペースト量を増し、粉じんを少くするには単位ペースト量を逆に小さくして、コンクリートの流動性の小さいものが望ましく、両者を満足するような最適配合を決めることが今後必要と思われる。
(3)吹付け時の粉じんはじん肺の原因となったり、作業環境を悪化し施工能力の低下に結びつくため、コンクリートの配合のみならず、吹付け材料やノズルあるいは吹付け機の改善が必要と思われる。
PDFファイル名 007-01-0085.pdf


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