種別 論文
主題 エポキシ樹脂アンカーの引抜き耐力に及ぼす施工時の漏水の影響
副題
筆頭著者 三浦律彦(大林組技術研究所)
連名者1 青木茂(大林組技術研究所)
連名者2 柿塚邦宏(大林組広島支店)
連名者3 角栄(大林組広島支店)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 341
末尾ページ 344
年度 1985
要旨 1.まえがき
 近年、アンカー工法の1つとしてエポキシ樹脂を用いた後付けアンカーが一般によく用いられる。この工法はコンクリートのはつり出しや打継ぎ、鉄筋の連結等の大がかりな工事を必要とせず。比較的短期で載荷できるという特長がある。その反面、硬化過程における温度依存性や水の影響による耐力低下といったエポキシ樹脂固有の性質が問題となる場合もある。このうち、前者に関しては樹脂の成分を調整することにより可使時間や硬化時間を制御することができるが、後者に関しては未解明の部分も多く研究事例も少ない。特に、漏水を伴うような環境下で施工した場合のエポキシ樹脂アンカーの耐力に関する研究は皆無である。そこで、まず硬化過程における水の影響を定量的に把握する施工時の環境条件の違いが引抜き耐力に及ぼす影響を把握する目的で現場実験を実施した。本報はこれらの結果に若干の考察を加えるものである。

4.まとめ
 以上の結果から明らかになったことをまとめると次のようになる。
(1)一般にエポキシ樹脂を水の存在下で接着・硬化させると、接着強度は乾燥状態のものに比べて低下し、その程度は樹脂の種類によってかなり異なる。
(2)削孔内面の清掃や乾燥が不十分であれば、エポキシ樹脂アンカーの耐力は2〜4割程度低下する。
(3)エポキシ樹脂の水中施工は十分可能であるが、漏水下での施工にはほとんど適さない。
PDFファイル名 007-01-0086.pdf


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