種別 論文
主題 鉄筋コンクリート長柱の挙動に及ぼす載荷速度の影響
副題
筆頭著者 岩井哲(大阪工業大学短期大学院)
連名者1 若林實(日本建築総合試験所)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 357
末尾ページ 360
年度 1985
要旨 1.序
 本研究は、長柱の弾塑性挙動に及ぼす裁荷速度の影響を実験と解析によって調べたものである。地震時に作用すると考えられる程度の歪速度によって鉄筋の降伏強度およびコンクリートの圧縮強度が準静的な強度よりも1〜2割程度上昇し、コンクリートは圧縮強度が上昇すると共に初期剛性も上がるため弾塑性の領域で座屈強度に載荷速度の影響することが考えられる。ここでは正方形断面をもつ鉄筋コンクリート柱を、断面せいの6倍・16倍・26倍の3種の材長について、中心圧縮と1軸偏心圧縮の準静的な載荷と動的な載荷を行った実験の結果を述べ、更に、動的な荷重を受ける長柱の挙動を、材料の強度レベルを歪速度に対応して増大したものと仮定する比較的簡単な解析方法で予測する方法を示す。

5.結論
(1)実験に作用した速度比330〜600倍の載荷では、動的載荷時の最大荷重は、中心圧縮の場合に準静的載荷時の11〜14%の上昇を示し、偏心圧縮の場合に17〜37%の上昇を示した。柱部材の座屈荷重に載荷速度の影響が現れている。
(2)部材の破壊状祝については載荷速度の影響は特に現れていない。
(3)材料強度レベルを、部材の最大応力を受ける部位における最大歪速度に対応して増大し、応力-歪関係に歪速度の影響を考慮することによって長柱の挙動に及ぼす載荷速度の影響を解析的に求めた結果は動的な載荷実験による座屈荷重の上昇の程度をよく予測する。
PDFファイル名 007-01-0090.pdf


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