種別 | 論文 |
主題 | 両振り繰返し荷重を受けるPC曲面部材の疲労性状 |
副題 | |
筆頭著者 | 横田弘(運輸省港湾技術研究所 構造部) |
連名者1 | 清宮理(運輸省港湾技術研究所 構造部) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 7 |
号 | 1 |
先頭ページ | 445 |
末尾ページ | 448 |
年度 | 1985 |
要旨 | 1.まえがき 海洋構造物での消波工等にプレストレストコンクリート(以下PCと略す)曲面部材が利用されている。この一例を囲-1に示す。この曲面部材には、波浪作用時に部材の内側と外側から交互に波力が作用する。内側及び外側から静的荷重が作用する時のPC曲面部材の基礎的な力学性状は、載荷実験及び有限要素法による数値解析を通してほぼ明らかにすることができた。しかし、PC曲面部材には、強大な波浪外力が繰り返し作用するため、静的な力学性状とともに疲労に対する部材の安全性も検討しなければならない。特に、構造物の耐久性及び安全性の観点から、疲労限界状態の検討を適切に行なう必要がある。 本報告では、部材の内側から及び外側から繰り返し荷重が作用するPC曲面部材の疲労性状について模型載荷実験を行い、強度比と載荷回数との関係、ひびわれの性状等について調べる。また、Minor則によりPC曲面部材の疲労安全性の検討を行なった結果について述べる。 6.まとめ 局面部材の疲労性状に関して、本実験の範囲で得られた結果は以下の通りである。 1)等振幅両振り載荷を受ける曲面部材の疲労は、内側からの載荷時に進行した。また、両振り載荷時の疲労強度は、内側からのみの片振り載荷の時に比べて、3割程度低下した。 2)載荷点のコンクリートの破壊が進行し断面の欠損が著しくなると、鋼材のひずみ、変形及びひびわれ幅が急速に増大した。この時の載荷回数は、各荷重レベルでの疲労寿命の1割程度であった。 3)交番荷重による静的載荷実験では、曲面部材の破壊の形態はコンクリートの圧縮破壊であったが、疲労実験では、鋼材の破断によって疲労限界状態に至った。 4)Minor則による検討の結果及び実験結果から、今回検討を行った局面部材の波浪による疲労破壊の安全性が確認できた。 |
PDFファイル名 | 007-01-0112.pdf |