種別 論文
主題 鉄筋コンクリート片持梁の地震時応答への入力波形の影響
副題
筆頭著者 本橋卓典(大豊建設北陸支店)
連名者1 尾崎浩明(横河技術情報)
連名者2 山崎淳(東京都立大学工学部)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 449
末尾ページ 452
年度 1985
要旨 1.問題点、対象構造物および挙動
 鉄筋コンクリート部材が地震等の不規則で継続的外力を受けた場合の応答予測のため、履歴を含めた構造要因の影響を見出そうとする。非弾性でかつ塑性変形を含む構造を、微小時間内で線形剛性と粘性減衰をもつ構造に数種できるとした場合、同一に作製した供試体に対し、標準として選んだ地動加速度実測記録の時間軸を任意に数種に変えることにより選定構造物の固有周期と入力波の関係を変化させた時の、線形剛性と粘性減衰が、構造物の非弾性域での変形に伴って変化する場合の規則性を見出そうとする。片持梁で、その先端の変位が、部材の鉄筋が降伏していない領域の変形、鉄筋が降伏していない領域の変形および固定端で定着された鉄筋の付着破壊による固定端の回転による成分とからなる
一質点一自由度系で、横方向荷重のみを受け軸力のない場合を本報告での取扱いの対象とする。支点が運動する構造物の挙動を支点が固定され、由由度に強制力-mz"を加える場合とみなす考えにより、質点の動的釣合いは次式で表わされる。
   mx"+R=-mz"     (1)
ここに、xは支点からの質点の変位、z"は想定した支点の運動の加速度、mは質点の質量、Rは構造物の復元力で履歴と着目時刻における状態に依存する。(1)式で運動があらわされる構造物の挙動を次の式で挙動があらわされる構造物に置き換えられると仮定する。
   mx"+2mωhx'+kx=-mz" (2)
ここに、h、k、ω、は、それぞれ、着目時刻での減衰定数、剛性ならびに、その時点で減衰がないとした場合の自由振動における円振動数である。

8.結論
 既往理論による線形剛性と粘性減衰が、構造物の非弾性での変形に伴い変化する様子の規則性を本報告での対象構造物の挙動に合うように定義し、これにより一種類の構造物の三種類の地震入力波に対する固有周期と減衰定数の変化を示し、また応答変位が三種類の入力波に対して同程度の精度により予測できることを示した。
PDFファイル名 007-01-0113.pdf


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