種別 | 論文 |
主題 | 捩り振動により被災した建物の解析 |
副題 | |
筆頭著者 | 小谷俊介(東京大学工学部) |
連名者1 | 李康寧(東京大学大学院) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 7 |
号 | 1 |
先頭ページ | 453 |
末尾ページ | 456 |
年度 | 1985 |
要旨 | 1.はじめに 本研究は、1983年10月31日鳥取地震において震害を受けたRC造3階建物の倉吉市東庁舎について解析結果と被害との比較とその検討である。研究の目的は、解析によって地震被害の原因を検討し、各種解析法、特に割合簡単な解析法と複雑な解析法による結果を比較し、簡単な解析法の実用性を調べることである。解析法としては、簡単な平面骨組の静的水平漸増載荷による弾塑性解析、複雑な擬似立体動的弾塑性解析を用いた。 7.結論 以上の解析結果から、倉吉市東庁舎の被害は1)柱はせん断耐力で決まる脆性部材で、靭性が足りない、2)剛性偏在のために、捩れの影響が大きい、ことが主原因であろう。 また、各種解析法による結果をまとめてみると、1)全体静的弾塑性解析法(2)は、動的解析法(3)と似た結果が得られ、しかも、動的解析法より計算時間もかなり短く、経済的で有効である。このように、静的漸増載荷解析で建物の被害を推定あるいは予測できることが多いと考えられる。2)建物の水平保有耐力の計算あるいは被害の主要な原因を分析するなど、大略把握するには、弾性1次モード形のみを利用し、ばらばらの平面骨組に対する解析法(1)も考えられるが、細部においては実情と合致しないこともあるので注意する必要がある。 |
PDFファイル名 | 007-01-0114.pdf |