種別 | 論文 |
主題 | 枠付き鉄骨パネルで耐震補強した既存鉄筋コンクリート造骨組の曲げ破壊実験 |
副題 | |
筆頭著者 | 山本泰稔(芝浦工業大学工学部) |
連名者1 | 青山博之(東京大学工学部) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 7 |
号 | 1 |
先頭ページ | 457 |
末尾ページ | 460 |
年度 | 1985 |
要旨 | 1.序 鉄筋コンクリート(以下RCと略す)柱の曲げ主筋量が少なく、本来、柱が曲げ破壊をおこすべき既存の骨組を、モルタル接合部を介して枠付き鉄骨パネルと1体化して、耐震補強した1層1スパンの模型耐震壁の水平加力実験結果について述べる。既に、枠付き鉄骨要素で補強したRCフレームが、せん弾破壊及びパンチングシア破壊した場合について、諸強度及びじん性に関する推定か可能になったので、今回は、一般に理想的な破壊形式であると考えられている曲げ降伏先行型の耐震壁の挙動を検討する。 7.結論 曲げ降伏先行型の耐震壁は、曲げひびわれが発生したRC柱が伸縮を繰り返している内に、モルタル接合部内の樹脂アンカーが柱から抜けだすため、スリップ形の履歴特性を示した。そのため、本実験の場合、理想的な崩壊形式と考えられている曲げ破壊実験体も終局耐力到達後のじん性確保という観点ではF値が2.0までしか許容できず、期待以上の結果は得られなかった。しかし、曲げ破壊する鉄骨系鉄板耐震壁の終局強度及びじん性を推定することは可能になったと言える。なお、本工法で採用したモルタル接合部が曲げとせん断の複合力をうけた場合の性状については未知の部分が多く、今後更に研究を進めていく予定である。 |
PDFファイル名 | 007-01-0115.pdf |