種別 | 論文 |
主題 | 鋼・コンクリート混合構造部材の継手に関する実験的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 日野伸一(山口大学工学部) |
連名者1 | 太田俊昭(山口大学工学部) |
連名者2 | 浜田純夫(山口大学工学部) |
連名者3 | 兼行啓治(山口大学工学部) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 7 |
号 | 1 |
先頭ページ | 581 |
末尾ページ | 584 |
年度 | 1985 |
要旨 | 1.まえがき 近年、鋼構造とコンクリート構造の材料的、構造的特性を合理的に組合せた鋼・コンクリート混合構造形式の合成構造物が広く注目されるようになった。すでに欧米諸国では、西ドイツのMosel橋やDusseldorf-Flehe橋をはじめとして混合構造形式の橋梁が多数架設されており、多大の経済的、構造的効果をあげている。しかし、この種の構造では、異種材料である鋼部材とコンクリート部材との継手部が構造上の最大の問題とされ、現在のところ、わが国においては混合構造橋梁の実施例はもちろんのこと、これらの継手部に関する基礎的、応用的研究は、少ないように思われる。 本研究は、鋼・コンクリート混合構造における合理的な継手方法の開発に有用となる基礎資料を得ることを目的に行ったものである。本論文では、3種類の継手構造を適用した鋼・プレストレストコンクリート(PC)および鋼・鉄筋コンクリート(RC)の連結はり供試体の載荷実験を行い、各継手の耐荷性状について比較検討した結果について報告する。 4.むすび 鋼・コンクリート混合構造部材の合理的な継手方法に対する基礎資料を得る目的で、3種類の継手構造に対して静的載荷実験を行った。その結果、継手部の一体性の確保に必要な継手補強材の評価方法について問題が残るが、一応、接合面へのプレストレスまたは引張鉄筋の定着と継手補強材を併用することにより、単体構造とそれほど遜色のない耐力および変形性能を有する混合構造の実現の可能性が示唆されたものと思われる。今後、これらの継手補強材の定量的評価ならびに継手部、特に溶接部の疲労安全性に対する検討を進めていく予定である。 |
PDFファイル名 | 007-01-0146.pdf |