種別 | 論文 |
主題 | 機械式鉄筋継手を有するはり・柱接合部の実験的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 石橋一彦(千葉工業大学) |
連名者1 | 武井一夫(飛島建設技術本部) |
連名者2 | 戸田哲雄(間組技術研究所) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 7 |
号 | 1 |
先頭ページ | 601 |
末尾ページ | 604 |
年度 | 1985 |
要旨 | 1.はじめに 鉄筋の機械式継手として、筒形のスリーブ鉄骨に鉄筋を挿入して収縮モルタルをその間隙に充填するスリーブ継手は、一般に鉄筋径の2倍以上の外径と13倍近くの長さを有し、また軸鉄筋にねじふし鉄筋を用いたり鉄筋端に機械加工のねじを溶着したりして、カプラおよびナットで締付けるねじ継手は、一般に鉄筋径の1.5倍以上の外経と5倍以上の長さがある。 このような機械式継手を鉄筋コンクリート部材の曲げ補強筋に使用した場合には、スリーブやカプラなどの継手鉄骨による剛性の増大あるいは継手鉄骨端のコンクリートとの支圧効果などが、部材の性能に一見有利に作用したと思われる実験報告があり、また大きなせん断応力度の作用するはり・柱接合部内の柱軸筋にスリーブ継手を用いて、その部分の破壊が激しかった実験結果があり、継手の功罪は不明解である。 本研究は、継手位置と接合部パネルのせん断応力度を主な実験変数とする3シリーズ13体の試験体を用いて、機械式鉄筋継手を有するはり・柱接合部の破壊機構を実験的に一部確認したものである。 6.結論 +型はり・柱接合部ではパネル内のはり主筋の定着は一般的に悪条件下であり、塑性変形が繰り返されると前回の荷重で生じたはり主筋の抜け出しが逆荷重により押し込まれるため、有効な定着長が激減するなど一層の性能低下が生じる。このような状態ではり主筋に機械式継手が接合部に接して施されるとはりの曲げ圧壊に対しては有効で、架構のじん性能を向上させることができる。継手位置がパネル内の場合は、パネルのせん断応力度が37kg/cm2程度まではパネルの破壊にあまり影響しなかった。 |
PDFファイル名 | 007-01-0151.pdf |