種別 | 論文 |
主題 | 高軸力を受ける鉄筋コンクリート造柱の耐震性能に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 周小真(西安治金建築学院建工系) |
連名者1 | 東洋一(東京都立大学工学部) |
連名者2 | 姜維山(西安治金建築学院建工系) |
連名者3 | 清水泰(東京都立大学工学部) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 7 |
号 | 1 |
先頭ページ | 625 |
末尾ページ | 628 |
年度 | 1985 |
要旨 | 1.序 中国に於ける工業用工場は鉄筋コンクリート構造とする事が多く、その柱はクレーンの支柱も兼ねる為、柱の地震時荷重に対する設計に際しては最大作用軸方向カをどこまで許せるかが重要な問題となっている。日本建築学会計算基準では柱の靭性確保を目的に軸方向応力度はコンクリート設計基準強度の1/3以下とすべきであるとしており、また、中国の設計基準ではなるべく軸力比σO/FCを0.4前後の値に止どめる事が必要であると記述している。ところが,中高層ビルの外柱等は地震時には過大な軸カを受ける事も有り、更に中国に於ける重工業用工場の柱の軸力比は0.4以上になる事が往々にして見受けられる。この様な場合、上記制限値内では合理的な設計が不可能な場合も有る。日本では1968年の十勝沖地震以来、中国では1976年の唐山地震以来、鉄筋コンクリート短柱のせん断破壊や靭性能に関する研究が盛んに行なわれて来たが、軸力比0.4以上の短柱の研究例はあまり見受けられない。本論文は上記の事項に着目して、高軸カを受ける短柱が繰返し水平力を受ける際の力学的特性に関して実験を行なった結果をまとめたものである。 6.まとめ 高軸カを受ける鉄筋コンクリート造短柱が繰返し水平カを受ける際のせん断耐力に及ぼす影響に関して17体の試験体を用いて実験を行なったが、その結果、軸力比の変化に伴って柱の破壊モードが変化し、最大耐力も増減し、軸力比が0.9を超える範囲では大幅に最大耐力が低下する傾向が認められた。 |
PDFファイル名 | 007-01-0157.pdf |