種別 | 報告 |
主題 | 鉄筋の通電加熱による原子炉RC遮蔽壁の表層剥離解体実験 |
副題 | |
筆頭著者 | 笠井芳夫(日本大学生産工学部) |
連名者1 | 中川和平(前田建設工業原子力部) |
連名者2 | 西多致(前田建設工業原子力部) |
連名者3 | 菅原甫靭(前田建設工業原子力部) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 7 |
号 | 1 |
先頭ページ | 705 |
末尾ページ | 708 |
年度 | 1985 |
要旨 | 1.はじめに 鉄筋コンクリート構造物の鉄筋に通電し、コンクリートの付着力を消滅させ、更に内部ひびわれを発生させることにより、RC構造物の表層剥離解体作業を著しく容易にすることが可能である。前回、鉄筋の通電加熱によるRC構造物の表層剥離解体に関する基礎実験を縮尺モデルで行った。今回は原子力発電所の廃止措置に伴なう原子炉建屋・生体遮蔽壁の放射化部の表層剥離を、図-1に示す解体フローで行うものと想定し、沸騰水型原子炉(BWR)の生体遮蔽壁の一部を模擬した実物寸法モデルについて実験研究を行った。過去の実験・研究から所定の条件で、通電鉄筋間に内部ひびわれが得られることを確認しているから、当実験では表層ブロックの剥離性に注目した。 4.まとめ 1)板状の銅合金接触電極の採用により、切溝中の鉄筋に確実に通電することができ、実用化への目途がついた。 2)通電鉄筋間を結ぶコンクリートの内部ひびわれが全面にわたって発生することが確認された。 3)解体コンクリート片の大半は塊状ないしは版状であり、微細片の量は少なかった。このことは、解体物の容積が小さく、廃棄物処理に対して有利である。 今回の実験により、RC遮蔽壁の実物大・実仕様の表層コンクリート剥離解体への鉄筋直接通電加熱工法の適用可能性が実証された。今後遠隔化を含めた工法のシステム化のための再発研究を進めていきたい。 |
PDFファイル名 | 007-02-0177.pdf |