種別 | 論文 |
主題 | 水和熱に起因する温度ひびわれ幅の予測について |
副題 | |
筆頭著者 | 長滝重義(東京工業大学) |
連名者1 | 佐藤良一(宇都宮大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 8 |
号 | 0 |
先頭ページ | 5 |
末尾ページ | 8 |
年度 | 1986 |
要旨 | 1.まえがき マッシブなコンクリート構造物に発生する温度ひびわれは、一般に、その幅が大きい耐久性、水密性などの観点から問題となることが多い。これまで種々のひびわれ防止対策がとられてきたが、実際にはひびわれ発生がしばしばみられた。過度なひびわれ防止対策は不経済な設計・施工にいたるため、場合によっては、ひびわれの発生を認め目地や鉄筋を適切に配置して、ひびわれ幅を許容範囲内に収めようとする考え方が認識され、温度ひびわれ幅の予測や制御設計法の確立がよく求められるようになってきた。 水和熱に起因する温度ひびわれ対策としては、これまで、ひびわれの発生を防止しようとの立場が大勢であったため、発生したひびわれ幅の制御を目的とした予測方法は少ない。しかし、ACI207委員会、BS5337、及び長滝らにより2、3の方法は提案されている。これらの方法は適用範囲を適切に選択すれば実用に供すると思われるが、弾性的な考え方に基づいているため、ひびわれ幅におよぼす温度上昇時のコンクリートの圧縮応力や温度降下速度などの影響を考慮することができない。 本研究は、このようなことから、よう壁などの壁体構造物の鉄筋による温度ひびわれ幅の制御設計法の確立に資することを目的として、任意の温度履歴に適用可能な温度ひびわれ幅の一予測方法を提案する。 なお、本方法は、主としてL/H(L:ブロック長、H:ブロック高さ)で決まる拘束度のもとでひびわれ間の鉄筋ひずみ分布の解析に主眼をおいたものであって、ひびわれ間隔は本文では与えられるものとしている。 6.まとめ よう壁などの壁体構造物の温度ひび割れ幅の理論的な予測方法を示した。本計算値は実験値とかなりよく一致し、ひび割れ間隔およびひび割れ発生時期を適切に評価すれば、本方法は温度ひび割れ幅の有力な予測方法になると思われる。 |
PDFファイル名 | 008-01-0002.pdf |