種別 | 論文 |
主題 | コンクリート橋脚の温度応力に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 吉田秀智(名古屋工業大学) |
連名者1 | 梅原秀哲(名古屋工業大学) |
連名者2 | 田中敏幸(日本道路公団) |
連名者3 | 岩山孝夫(矢作建設工業) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 8 |
号 | 0 |
先頭ページ | 29 |
末尾ページ | 32 |
年度 | 1986 |
要旨 | 1.まえがき コンクリート構造物の耐久性が、広く問題となっている現在において、コンクリートの初期欠陥であるひびわれに関する問題は、コンクリートに携わる者にとって重要な問題である。その中でコンクリートの温度応力によるひびわれに関する研究は、最近急速に進んでいる。また一般の構造物の施工にあたっては、鉄筋の継手、打設能力、型枠、支保工など施工上の問題より構造物をいくつかの打設リフトに分けて施工される場合が多い。このような中で、この度実際のコンクリート橋脚の温度応力を計測する機会を得た。そこで、最近公表されたJCIマスコン委員会法を用いて温度応力の実測と打設リフトを考慮した温度応力解析との比較を行ったので、ここに報告する。 5.結論 (1)温度解析においては、一番下のリフトから計算を始めて最終リフトまでの温度の影響を考慮した解析を行う必要がある。たとえば、先に打設されたリフトの影響により60℃程度しかあがらないはずのリフトが、75℃近くにもなる可能性があり、このことからもリフトを考慮した温度解析が必要であることを示している。 (2)応力解析においてもリフトの影響があり、特に打継目近くで顕著となり、ここでもリフトを考慮する必要性を示している。 (3)応力解析においては、従来から言われているように若材令時の弾性係数のが非常に大きい。弾性係数の発現においては、温度応力の影響と若材令時のクリープの影響が考えられるため、解析に用いる弾性係数の算定では、施工の実情によくあった有効材令などを求めてから弾性係数を決定する必要がある。 |
PDFファイル名 | 008-01-0008.pdf |