種別 論文
主題 パイプクーリングを施したマスコンクリートの温度応力に関する研究
副題
筆頭著者 佐藤英男(熊谷組)
連名者1 佐谷靖郎(熊谷組)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
8
0
先頭ページ 41
末尾ページ 44
年度 1986
要旨 1.まえがき
 パイプクーリングは、主にコンクリートダムで用いられている温度規制方法であるが、近年ではダムに限らずマッシブな重要構造物に対してもパイプクーリングを適用するケース見られる。ところで、適切なパイプクーリングを実施するには予め設計段階でその効果を予測することが必要となるが、熱的効果については、1940年代にアメリカでボルドーダム建設に伴って行われた始まり、最近では田辺らの一連の研究などによって定量的に把握することが可能になりつつある。しかし、力学的効果についてはまだ十分に明らかにされていない。そこで、本研究では、パイプクーリング施された実構造物を対象として温度応力に関する計測、解析を行い、パイプクーリングの力学的効果ならびにクーリング条件についての検討を行った。
5.結論
 本研究で得られた結論は、以下のとおりである。
(1)パイプクーリングによる熱的効果を受ける範囲は、クーリングパイプからの距離が20cm程度以内の範囲である。
(2)パイプクーリングによる力学的効果を強く受ける範囲は、熱的効果と同様にクーリングパイプからの距離が20cm程度以内である。
(3)パイプクーリングによってパイプ近傍に発生する初期引張力は今回の場合約6kg/cm2(材令23時間)であり、材令とともに減少していく。
(4)パイプクーリングの実施時期は、コンクリート打設直前から、コンクリート温度が下降しはじめるまでが良いと思われる。
 今後は、初期水温、パイプの内径、構造物の形状なども考慮した最適クーリング条件について考えていく予定である。
PDFファイル名 008-01-0011.pdf


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