種別 | 論文 |
主題 | アルカリ液中で骨材によるアルカリ濃度減少に関する実験検討 |
副題 | |
筆頭著者 | 千野裕之(大林組) |
連名者1 | 喜田大三(大林組) |
連名者2 | 守屋進(建設省) |
連名者3 | 片脇清士(建設省) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 8 |
号 | 0 |
先頭ページ | 69 |
末尾ページ | 72 |
年度 | 1986 |
要旨 | 1.はじめに 現在、骨材のアルカリ・シリカ反応を判定する化学試験の1つとして骨材の潜在反応性試験(ASTM C 289化学法)などがある。化学法は既に40年近い使用実績をもち、経験的に信頼に足る方法とみなさせているが、その裏付けとなる理論的な根拠については確立させていない部分がある。 ここでは、化学試験法におけるアルカリ濃度減少量に関与するアルカリ分析法、骨材表面の性質、さらに、そのシリカ溶出量への影響に関して実験を行った。その結果、二、三の有用な知見を得た報告する。 5.まとめ アルカリ・シリカ反応に関して、溶液系における骨材によるアルカリ濃度減少に関与する分析法、減少量の原因及びシリカ溶出への影響を検討した。この結果、以下のことが明らかとなった。 (1)アルカリ濃度の減少には、溶出した炭酸イオン及びシリカイオンが関与し、滴定時の終点をpH8.0およびpH4.0としたときのアルカリ濃度減少量の差がこれらの要因によって説明させる。 (2)アルカリと骨材の反応によって骨材表面及び残留分解生成物の両者に吸着するNaがアルカリ濃度減少量の原因となり、さらに一部の骨材では、骨材成分から溶出するNa、Kもアルカリ濃度減少量を低下させる原因となる。 (3)アルカリ濃度減少量が大きい骨材では、単位アルカリあたりの骨材量を大きくすると逆にシリカの溶出が制御させる傾向が認められ、ペシマム現象の原因究明に有力な手がかりを得た。 |
PDFファイル名 | 008-01-0018.pdf |