種別 論文
主題 硫酸塩がコンクリートの耐久性に及ぼす影響
副題
筆頭著者 成田一徳(清水建設)
連名者1 森永繁(清水建設)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 97
末尾ページ 100
年度 1986
要旨 1.はじめに
 中近東などの港外コンクリート工事では、骨材中に含まれる硫酸塩および土壌中の硫酸塩による耐久性低下(サルフェートアタック)がしばしば間題となる。このような場合、骨材中の硫酸塩をある規定値以下に抑え、かつ土壌に接する部分には耐硫酸塩ポルトランドセメントを使用する等の規定が設けられるのが通常である。
 例えばイラク国では細骨材に対してSO3として0.5%以下との規定が設けられている。硫酸塩の形態としてはNa、Mg、Ca、塩などの報告があるが、バクダッド周辺の4個所の採取場の細骨材中の硫酸塩を調査した範囲ではすべて2水石こう(CaSO4・2H2O)の形態をしている。しかし硫酸塩の規定が小さすぎて骨材を確保するのが困難な場合もある。また、0.5%の根拠についても必ずしも明確にされているとは言い難い。
 一方、土壌にコンクリートを打設する場合のサルフェートアタックの対策としては、例えばACIでは土壌中のSO4が0.2%以上の場合はW/Cを小さくして耐硫酸塩ポルトランドセメント(SRC)の使用が推奨されている。しかし、SRCについては、内部に硫酸塩を含み、同時に外部からサルフェートアクックをうけた場合の耐久性の効果についての検討は不充分のようである。
 このようなことから、ここでは硫酸塩の混入許容量、SRCの耐久性の効果について実験的に検討した。
4.まとめ
 硫酸塩の混入許容量およびSRCの耐久性の効果について実験的に検討した。
 3.5年までの強度、膨張量、ひびわれ等から次のことが言える。
(1)硫酸塩の混入許容量を細骨材に対してSO2としてOPCでは1.5%、SRCでは3.0%まで引き上げられる。すなわち、これらを越えると膨張量、ひびわれ等が増大し、強度等が低下する。
(2)SRCは環境の影響をそれ程うけないが、OPCでは水中、硫酸塩液中では耐久牲が低下する。硫酸塩の存在する場所にはSRCの使用が効果的である。
PDFファイル名 008-01-0025.pdf


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