種別 論文
主題 水中コンクリート打設に伴って海水からコンクリート中にとりこまれる塩分量について
副題
筆頭著者 大友忠典(鹿島建設)
連名者1 本橋賢一(鹿島建設)
連名者2 大野俊夫(鹿島建設)
連名者3 溝渕利明(鹿島建設)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 133
末尾ページ 136
年度 1986
要旨 1.はじめに
 水中コンクリート分野における新技術の一つとして水溶性高分子化合物混和剤を添加したコンクリートがあり、このコンクリートはまだ固まらない状態において粘性が大きく、水中で材料分離を生じにくい性質を有する。
 筆者らをはじめとするグループは、「セルロースエーテル系水溶性高分子化合物を主成分とする混和剤を適量添加したコンクリートは、水中を2m程度落下させて打設しても水底に堆積したコンクリートは密実で所要の強度を有する硬化体となり、また、このコンクリートを鉄筋の上から流しこむ方法で制作した鉄筋コンクリートはりが、品質の均等性、たわみ、ひびわれ分散性及び耐力の点で十分な性能を有する」ことを既に報告した。
 ここでは、この種のコンクリートを用いて海中で施工した鉄筋コンクリート構造物の耐久性に及ぼす影響の検討の一環として、水中コンクリート打設に伴なって海水からコンクリート中にとりこまれる塩分量を調べた室内実験結果を報告する。
5.まとめ
 セルロースエーテル糸水溶性高分子化合物混和剤の添加により水中での材料分離抵抗性を高めたコンクリートを用いて海中で施工した鉄筋コンクリート構造物の耐久性に及ぼす影響の検討の一環として、水中コンクリート打設に伴って海水からコンクリート中にとりこまれる塩分量を室内実験により調べた。
 その結果、海中落下高さが0cmから100cmの範囲で大きいほど塩分量は増大し、またスプレッドが37.5cmから47.5cmの範囲で小さいほど塩分量は増大した。海水からコンクリート中にとりこまれる塩分量をJCl海洋コンクリート構造物の防食指針(案)の限界塩分量(0.5kg/m3(Cl-))以下とするには、海中落下高さを50cm以下に制限し、かつスプレッドが42.5cm以上の配合を選定することが望ましいことが明らかとなった。
PDFファイル名 008-01-0034.pdf


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