種別 | 論文 |
主題 | コンクリート中への塩分浸透に関する拡散理論に基づいた研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 永野宏雄(大成建設) |
連名者1 | 内藤隆史(大成建設) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 8 |
号 | 0 |
先頭ページ | 149 |
末尾ページ | 152 |
年度 | 1986 |
要旨 | 1.まえがき 塩分はコンクリートの耐久性を損なう主要な原因の一つであり、海洋環境下等ではコンクリート中に容易に浸透することが一般にも知られるようになってきた。 筆者らはこの塩分の浸透現象を拡散で説明する有用性に着目してきたが、本報でも塩分分析の結果を払散に関する物理定数に置換えて検討した。この方法で塩分の浸透程度を評価して、コンクリートの部位(打設状況または暴露状況等)の違いによる影響を検討した結果、有用な知見が得られた。 5.まとめ (1)実構造物の塩分調査を実施する場合、Dcに関しては平面的なバラツキが小さいが、Coについては海からの相対位置によって大きくバラツクことがあるので、サンプルの採取位置及び個数等の選定には充分な注意が必要である。 (2)暴露試験を実施する場合、海水程度の低濃度の溶液を用いる時は、Dc及びCoは暴露方法または供試体の打設方向により微妙に変化した。これに対して、飽和溶液を用いる場合では、これらの条件の違いに鈍感で、比較的安定した結果が得られた。 (3)打設時に頂面となった部位は、その他の部位に比較して、塩分が浸透しにくいことが明らかとなり、これはコンクリート表面のならし、または、ブリージングによるものと考えられる。 (4)浸透型塗料は、海水程度の濃度の食塩水に対してはCo値を低減させる遮塩効果が期待できるものと考えられる。 |
PDFファイル名 | 008-01-0038.pdf |