種別 | 論文 |
主題 | 弾性系防水塗膜材による骨材反応抑制に関する実験的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 片山一(五洋建設) |
連名者1 | 草野守夫(五洋建設) |
連名者2 | 山田正貴(五洋建設) |
連名者3 | 笹部昌純(日本触媒化学工業) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 8 |
号 | 0 |
先頭ページ | 181 |
末尾ページ | 184 |
年度 | 1986 |
要旨 | 1.まえがき 近年、阪神地区にその端を発したアルカり骨材反応に起因するコンクリ−ト構造物の早期劣化の事例が全国各地で報告されるようになり、社会的注目を集めている。このアルカリ骨材反応を防止、抑制するためには、骨材反応の三大要因である反応性骨材、コンクリ−ト中のアルカリ、水分のうちひとつもしくはそれ以上を除去すればよい。しかし、いったん骨材反応を生じた構造物の将来における膨張劣化を抑止するためには、外部からの水分の侵入を防止することが唯一の手段と考えられる。 本研究は、上記のような観点から、防水性とひびわれ追随性をあわせもつ弾性系防水塗膜材のアルカり骨材反応に対する補修対策方法としての有用性を検討したものである。弾牲系防水塗膜材の塗装材料としての基本的物性を把握するとともに、弾性系防水塗膜材を骨材反応による膨張を生じる前に塗布した場合と膨張が生じた後に塗布した場合に対して、その後の膨張抑制効果について他の一般塗料と比較しつつ実験を行なった。その結果、いくつかの有効を知見が得られたので、以下その概要を報告する。 4.まとめ (1)塗膜材を骨材反応による膨張が生じる前に塗布しても(前塗布)、膨張が生じた後に塗布しても(後塗布)、その後の膨張を抑制することがてきるが、その効果は用いる塗膜材、プライマーの種類により差がある。 (2)各種塗膜材による骨材反応抑制効果は、塗膜材の防水性だけでは評価できない。塗膜材がある程度の防水性能を有していれば、骨材反応抑制効果は塗膜材の透湿性に大きく影響され、透湿性の大きいものほど膨張抑制効果が大きい。 (3)今回用いた弾性系塗膜材は防水性、透湿性ともに優れ、前塗布、後塗布いずれのケースにおいても膨張抑制効果が大きく、その変形追随能力を考えあわせると骨材反応に対する補修材料として有用であると考えられる。 |
PDFファイル名 | 008-01-0046.pdf |