種別 論文
主題 コンクリート短柱の簡易透気速度の経年変化
副題
筆頭著者 笠井芳夫(日本大学)
連名者1 松井勇(日本大学)
連名者2 青木敏雄(日本大学)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
8
0
先頭ページ 185
末尾ページ 188
年度 1986
要旨 1.はじめに
 鉄筋コンクリート構造物の耐久性は、コンクリートの中性化に伴う鉄筋の腐食によって支配される場合がある。すなわちコンクリートの中性化は、空気中の炭酸ガスのコンクリートへの拡散が原因となる。コンクリートが中性化後または塩化物が存在する場合、鉄筋の腐食はコンクリート中を拡散する酸素量に支配されるので、コンクリートの透気性と密接な関係を有している。
 筆者らは、構造体コンクリートの透気性も現場で試験できる簡易透気性試験方法を提案した.これまでに、本試験を用い、比較的マッシブなコンクリート供試体の簡易透気速度と中性化深さとの関係、調合を変えたコンクリート供試体の促進中性化深さと簡易透気速度との関係などについて報告した。
 本論文は昭和58年6月に、調合を変えて製作したコンクリート短柱供試体うを用い、供試体の部分による簡易透気速度の差異や簡易透気速度の経年変化について測定したものである。
4.むすぴ
 試験結果を要約すると次のようである。
(1)水セメント比45、55%のコンクリートの簡易透気速度は65%に比し約1/4となった。
(2)AEコンクリートとプレーンコンクリートを比較するとスランプ20cmの場合は両者ほぼ等しく、スランプ8cmになると、プレーンコンクリートの方がAEコンクリートに比し簡易透気速度が大きくなった。これは硬練りコンクリートの締め固めを十分に行う必要があることを示している。
(3)コンクリート表面をシールすることにより、簡易透気速度および中性化深さを小さくすることができる。
(4)簡易透気速度は柱のコーナー部のように乾燥の早い部分では大きくなった。
(5)簡易透気速度は材令とともに大きくなり、この傾向は水セメント比の大きいコンクリートの方が顕著であった。
(6)簡易透気速度と中性化深さとの関係は両者対数座標上で直線となった。
PDFファイル名 008-01-0047.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る