種別 論文
主題 鉄筋コンクリート構造物の暴露試験について
副題
筆頭著者 大城武(琉球大学)
連名者1 谷川伸(東亜合成化学工業)
連名者2 永井健太郎(東亜合成化学工業)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 193
末尾ページ 196
年度 1986
要旨 1.まえがき
 近年、塩害による鉄筋コンクリート構造物の老朽化が重大な社会問題となっている。この主原因として、海砂に伴って初期混入される塩分と飛来海塩粒子の内部浸透によることが考えられる。これらの塩化物を含むコンクリート中での鉄筋の腐食はまだ解明すべき点が多い。
 本研究は、海岸に設置した暴露構造物について、その劣化の過程を解明することを目的としている初期混入塩分の分布形状、外部からの浸透塩分量の定量的分析、鉄筋の腐食量、自然電位測定による鉄筋腐食の推定、塗膜による塩分浸透の阻止効果等の解明を目的としている。さらに、塩水噴霧による乾湿繰り返し促進試験を行ない、塩分の浸透及び鉄筋の腐食機構についての基礎的データの収集を行なっている。
3.まとめ
 自然電位測定結果と、外観調査のクラック発生状況とを対応させることによりその相関性を確認することができる。また、厳しい 環境下における本境環構造物には、外部からの塩分の浸透が著しく大きいことがわかる。塩水噴霧の促進試験は、図-6に示されている様に、塩分の浸透を短期間に行なわせることができる。
 暴露構造物の本調査は第1年目にあたり、今後、経時変化を調査することにより、RC構造物の劣化の過程を解明することができる。また、促進試験を継続し、データの収集を行う必要がある。これらのデータから、将来、暴露試験との相関を解明することができると思われる。
 自然電位の測定には、コンクリート表面の乾湿の度合いにより測定のばらつきが見られるが、鉄筋腐食の推定に有効な手段であると思われる。
PDFファイル名 008-01-0049.pdf


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