種別 | 報告 |
主題 | コンクリート橋損傷要因の階層化と耐用性判定 |
副題 | |
筆頭著者 | 西村昭(神戸大学) |
連名者1 | 藤井学(神戸大学) |
連名者2 | 宮本文穂(神戸大学) |
連名者3 | 富田隆弘(神戸大学) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 8 |
号 | 0 |
先頭ページ | 213 |
末尾ページ | 216 |
年度 | 1986 |
要旨 | 1.まえがき 近年、道路網の発達と共に自動車交通量、重量車両が増加し、橋梁に様々な損傷が発生している。橋梁に発生する損傷とその原因、また、損傷発生とそれによる橋梁諸機能への影響は、いずれも複雑な関連性を有しており、一つのシステムを形成していると考えられる。しかしながら、このシステムを定量的に把握することは非常に困難なことてあるが、経験豊富な技術者は、この関連性を基にした損傷評価システムを概念的に構築し、損傷の発生している橋梁の診断を行っているのが現状と考えられる。 本研究では、コンクリート橋の損傷要因をシステム工学的に階層化し、下位の定性的情報から上位の耐荷性、耐久性が推定可能なモデルを作成した。この階層モデルを用いて、架橋に発生している損傷の種類、発生箇所の推定を行うと共に耐用性判定を行うシステムを開発し、実橋へ適用した。 4.あとがき 本研究での成果を以下に整理する。 (1)損傷要因間の相間関係を明らかにするために、要因間の関連性をファジー集合論的に数値化することによって、橋梁全般を網羅した階層構造モデルを作成した。更に、階層モデルを橋梁の機能別に分別する事により、各機能の損傷機構を明らかにした。 (2)橋梁診断システムを開発し、発生する損傷の予測、耐用性、供用性への影響推測と診断を一連の流れとして行う事を可能とした。 今後は、本システムをより多くの橋梁に適用し、その有効性を検証することと、エキスパートシステムのような柔軟なシステムヘと移行するための研究が必要と思われる。 |
PDFファイル名 | 008-01-0054.pdf |