種別 論文
主題 コンクリート構造物の経年変化推定のためのデータの解析に関する検討及び考察
副題
筆頭著者 桜井宏(北見工業大学)
連名者1 青木俊彦(大成建設)
連名者2 百埼和博(大成建設)
連名者3 鈴木明人(大成建設)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 221
末尾ページ 224
年度 1986
要旨 1.はじめに
 最近、コンクリート構造物のライフサイクルコスト(Life- cycle cost)の算定法や耐用年数の推定法に関する関心が高まり、新設構造物の設計時点での耐久性の評価をするための合理的で客観的な手法の確立が必要とされるようになった。
 コンクリート構造物の耐久性評価手法は、目的により既存構造物の健全度評価手法と新設構造物の耐久性評価手法に分けられるが、本研究では、後者の特に新設構造物の設計時においての、耐久性の評価及び、経年変化推定のために必要なデータの解析と整理を行なう。
 最近の研究の一つとして建設省の総合技術開発プロジェクト(以下総プロと略)がある。この研究では一つの目的としての新設建築物の総合的耐久性向上技術の開発及び研究で耐久性判定基準の作成があけられている。現在、総プロの中で既存建造物の保全技術としての劣化度判定技術が出されている。一方建設材料の耐久性の評価に関する検討の手段についてはASTMのE-632で供用年数の予測のための材料の試験方法が示されている。これらを基に、新設構造物の耐久性判定技術の開発が行われるものと思われる。
4.今後の課題
RC構造物の耐久性評価手法を開発する際、今後の課題として以下の研究が必要である。
(1)劣化のメカニズムの把握と要因の整理をし、FTA解析等を詳細に行なう。
(2)グレーディングの根拠を明確にするため統計的な被害の発生確率等を踏まえて検討しグレーディング設定する。
(3)各種構造物の機能及び性能とその劣化形態を多数のケースで検討し、劣化の各評価項目の重みづけを行う。
(4)各劣化の評価項目に関する精度の高い促進試験と暴露試験を組み合わせた多数の実験を行なう。
(5)総合劣化度を算出した構造物の経年における追跡調査を実施する。
 今後、土木の分野でも耐久性評価手法開発のために組織的な研究が必要と考えられる。
PDFファイル名 008-01-0056.pdf


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