種別 | 論文 |
主題 | コンクリート用細骨材としての真砂土の利用に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 岡村雄樹(山梨大学) |
連名者1 | 檜貝勇(山梨大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 8 |
号 | 0 |
先頭ページ | 241 |
末尾ページ | 244 |
年度 | 1986 |
要旨 | 1.まえがき 真砂土は風化した花崗岩であるため、コンクリート用細骨材としての性質は良質な河川産骨材と比較して種々の点で劣る場合が多い。しかし、真砂土は全国各地に広く分布し大量に採取可能でわるため、今後利用きれる可能性を持った有力な天然骨材資源である。一方、コンクリート用骨材の種類と品質の多様化が進んでいる今日、コンクリートの耐久性に疑問が投げ掛けられれているが、この原因の一つとして、骨材事情が逼迫する中で十分なコンクリート工学上の検討がなきれないままに低品質骨材の利用が先行したこと、および構造物の種類、用途、重要度などに応じた適正な骨材利用が行なわれなかったことなどが挙げられる。本研究は、資源有効利用の立場から未利用骨材の活用に資することを目的とし、今後利用きれる可能性が高い真砂土を取り上げ、これを用いたコンクリートの諸特性について検討を加えたものである。 5.まとめ 真砂土をコンクリート用細骨材として利用するために必要となる骨材としての物性、まだ固まらないコンクリートおよび硬化コンクリートの諸性質に関する各種の基礎的な検討を行った結果、1)相当に風化の進んでいる真砂土を細骨材として用いても、強度面では実用に即するコンクリートを製造することができること、2)凍結融解に対する抵抗性は連行空気量を増すことにより改善できること、3)風化の程度が進んでいる真砂土を用いた場合には、乾燥収縮が大きくなり乾燥収縮ひび割れの懸念があること、4)鉄筋に対する付着強度が小さいことなどが明らかとなった。従って、真砂土コンタリートはこれらのことを考慮し、構造物の種類、用途を限って適用すれば利用可能であると考える。なお、鉄筋コンクリートに用いた場合の諸特性および気象作用以外の耐久性については、今後の検討課題である。 |
PDFファイル名 | 008-01-0061.pdf |