種別 | 論文 |
主題 | 石炭灰系軽量骨材を用いたコンクリートの基礎的性質に関する検討 |
副題 | |
筆頭著者 | 向井毅(明治大学) |
連名者1 | 菊池雅史(明治大学) |
連名者2 | 小室真一(明治大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 8 |
号 | 0 |
先頭ページ | 249 |
末尾ページ | 252 |
年度 | 1986 |
要旨 | 1.はじめに わが国における火力発電一所石炭焚ボイラーから発生する石炭灰の量は、1983年度実績で359万tonであり、1995年には1000万tonに達すると推定されている。現在、これら石炭灰は、その一部がセメントおよびコンクリート用原料として、さらに最近では、軽量骨材の主原料として注目を浴びてはいるものの、石炭灰全体の有効利用率は37%と極めて低い現状にあり、今後の発生量の急増を考えたとき、石炭灰の処理および再利用技術の開発は石炭火力立地上の最重要課題となろう。筆者らはかねてより、石炭灰の骨材資源としての活用化に関する研究を進めてきているが、本研究もその一部をなすものであり、1985年に人工軽量骨材としての認可を得た石炭灰軽量骨材を中心に、現在殆んど活用されていないクリンカーアッシュを細骨材の一部として用いたコンクリートについて基礎的実験を行い、石炭灰の骨材資源としての適用性について検討を行ったものである。 4.まとめ 骨材資源としての石炭灰の活用に関する検討結果をまとめると大要、以下のように要約できる。 1)石炭灰中のフライアッシュを主原料とする石炭灰軽量骨材は、調合面では単位水料の増加、硬化したコンクリートの性質においては、乾燥収縮が幾分大きくなるものの、物性全般をみた場合在来の人工軽量コンクリートと大差ない性質を有している。 2)クリンカーアッシュを細骨材として用いる場合、粒度、強熱減量等のほか、粒子中の未燃カーボンの吸着作用により、混和剤添加量の増加をはじめとし、それに起因する諸問題がある。 しかし、硬化したコンクリートの性質については、今回の実験の範囲内では特に間題となる点はみあたらなかった。 |
PDFファイル名 | 008-01-0063.pdf |