種別 | 論文 |
主題 | 冬期における高強度マスコンクリートの積算養生温度と強度発現 |
副題 | |
筆頭著者 | 井上勝弘(九州電力) |
連名者1 | 黒木明寛(九州電力) |
連名者2 | 中根淳(大林組) |
連名者3 | 大池武(大林組) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 8 |
号 | 0 |
先頭ページ | 321 |
末尾ページ | 324 |
年度 | 1986 |
要旨 | 1.まえがき 本研究で取り扱う高強度マスコンクリート(設計基準強度420kg/cm2程度)とは、原子力発電所施設中の重要構造物であるPrestressed Concrete Contaiment Vessel(以下PCCVと呼ぶ)に使用するものを対象としている。先般、日本建築学会から、原子力発電所コンクリート工事の標準仕様書としてJASS5Nが発刊され、工事を進めるうえで有効な指標となっているが、PCCVへの適用については、信頼できるデータに基づいて判断しなければならない箇所が、かなり残されている。 本研究では、このような背景をふまえ、冬期に打設される高強度マスコンクリートの構造体における強度発現性状を調査するとともに、コンクリートが受ける温度履歴から、平均養生温度を推定し、積算養生温度と強度発現との関係について考察を加える。 5.まとめ 1)長期の強度管理材令を採用する場合、構造体コンクリートの平均養生温度は、断面寸法および調合の種類によってあまり差がなく、平均外気温との差も小さいことがわかった。これより、JASS5Nに定義される予想平均養生温度を求める際にそれほど綿密な温度履歴解析は要求されないと考える。 2)積算養生温度と強度発現の関係は、管理用シリンダーでは相関係敷が0.97と大きく、よい対応関係にあった。コア強度については、全段面の平均養生温度と平均コア強度というマクロな見方をすると比較的よい対応関係にあった。しかし、必ずしも積算温度との関係で強度を評価できない部分もあると言える。 3)冬期に打設される高強度マスコンクリートでは、積算養生温度の増加、即ち、材令の経過にともなう強度の伸びを期待することができる。 |
PDFファイル名 | 008-01-0081.pdf |