種別 論文
主題 各種セメントを用いたコンクリートの圧縮強度に及ぼす養生条件の影響
副題
筆頭著者 石橋畝(竹中工務店)
連名者1 三井健郎(竹中工務店)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 333
末尾ページ 336
年度 1986
要旨 1.まえがき
 コンクリートの調合強度の改定方法は、土木の示方書、建築の仕様書によって異なるが、「鉄筋コンクリート工事標準仕様書(JASS5)」による場合は、主に躯体コンクリートの養生温度条件を考慮して、調合強度を定めることとなっている。そのため、品質管理試験の供試体の養生条件は、所定の強度を得る材令などに応じて、水中、封かん又はコアから適切な方法を選択実施することとなっている。しかし、調合設計をするために最も基本となる養生条件の変化に伴うコンクリート強度への影響のうち、長期材令に関する資料は少なく、実際の調合設定は容易ではない。
 本報告は、コンクリートの調合設計および品質管理の資料を得ることを目的に、各種セメントを用いたコンクリートの長期材令における養生条件の影響を実験的に把握すると共に、強度の補正値の設定方法について検討したもめである。
4.まとめ
 コンクリートの圧縮強度に及ぼす養生条件に関する実験・解析検討の結果、以下の諸点が明らかとなった。
 養生温度の影響は、セメント種別の他に、水セメント比によっても異なり、設計基準強度が大なる程、温度の差による補正値は、大とすることが必要である。同一温度では、水中、封かん、コアの順に強度は低くなる傾向にあり、品質管理で実施する供試体の養生条件は、慎重に検討しなければならない。
 長期材令におけるコンクリート圧縮強度の推定方法として、積算温度に基づく実験式は、有効であり、これを用いて、調合上必要となる温度の補正値を、養生条件ととに推定することが可能である。
 なお、本実験の範囲は限定された条件下にあることから、今後の課題として、より広範な実験データを蓄積し長期材令における温度の補正値の標準的な値の検討が必要と考えられる。
PDFファイル名 008-01-0084.pdf


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