種別 | 論文 |
主題 | 骨材の水酸化ナトリウム溶液により抽出される非晶質ケイ酸に関する鉱物化学的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 藤原靖(大成建設) |
連名者1 | 金子誠二(大成建設) |
連名者2 | 内藤隆史(大成建設) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 8 |
号 | 0 |
先頭ページ | 385 |
末尾ページ | 388 |
年度 | 1986 |
要旨 | 1.はじめに 骨材のアルカリ骨材反応性の有無を検討する方法として、ASTM-C-289(化学法)や粉末法によるX線回折法が実施されている。しかしASTM-C-289(化学法)は無害と有害(あるいは潜在的有害)との境界線上に位置した場合および、潜在的有害の解釈もむずかしい。また被害例としてクリストバライトやトリジマイトを含有しない骨材の場合もあり、本方法だけではアルカリ骨材反応性の検討方法として不十分である。 そこで日本各地で使用されている川砂利、砕石でASTM-C-289(化学法)によりそれぞれ無害、滞在的有害、有害に判定されるものを数種類づつ選び出し水酸化ナトリウム溶液で抽出されるケイ酸量について検討して、骨材の有害、無害判定に対する本方法の有効性について考察した。 検討内容については以下の3点である。 1)水酸化ナトリウム溶液で抽出されるケイ酸量に及ぼす水酸化ナトリウム溶液の濃度、試料と溶液との比率、抽出時間の影響 2)ASTM-C-289で抽出されるケイ酸量と最大水酸化ナトリウム溶液抽出ケイ酸(最大ケイ酸抽出量)との比較 3)輝石安山岩の変質状態と最大水酸化ナトリウム溶液抽出ケイ酸(最大ケイ酸抽出量)との関係 4.まとめ (1)試料と2N水酸化ナトリウム溶液との比率が1:50、抽出時間180分間の処理で得られるケイ酸量(最大ケイ酸抽出量)がアルカリ骨材反応性の高い非晶質ケイ酸含有量の評価方法として有効であると考えられた。この最大ケイ酸抽出量はASTM-C-289法の補助手段として有効であると考えられた。 (2)輝石安山岩は新鮮なもの程アルカリ骨材反応性を有すると考えられる。非晶質ケイ酸を多く含有しており、熱水変質を受けたもの程含有量が低下すると考えられた。 |
PDFファイル名 | 008-01-0097.pdf |