種別 論文
主題 炭素繊維補強セメント複合材(CFRC)の力学的性質
副題
筆頭著者 秋浜繁幸(鹿島建設)
連名者1 末永龍夫(鹿島建設)
連名者2 中川裕章(鹿島建設)
連名者3 鈴木清孝(鹿島建設)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 445
末尾ページ 448
年度 1986
要旨 1.はじめに
 炭素繊維補強セメント複合材(CFRC)は、長さ3〜10mmの炭素短繊維を、ペーストあるいはモルタルマトリックス中に容積比で数%均等に分散・混入したセメント系複合材料の一種であり、ユニークな諸特性を有する新しい土木・建築用材料として、近年注目を集めている。
 CFRCに使用される炭素繊維の種類に関しては、これまで、物性値ではPAN系炭素繊維に比べ若干劣るもののコスト面で有利なピッチ系炭素繊維を中心に、開発と実用化を進めてきた。しかし、炭素繊維の製造技術における最近の伸展にはめざましいものがあり、近い将来、現在のPAN系に匹敵する程の性能を有する炭素繊維が、かなり安価に供給される可態性もある。CFRCのような短繊維強化型の複合材料では、強度や弾性率など繊維そのものの物性はもとより、繊維の配向効果、あるいは繊維〜マトリックス間の界面付着特性といった要因も、その複合材料の力学的特性を大きく左右する。したがって、これらの各種要因がCFRCの力学的特性に及ぼす影響を明らかにしておくことは、将来予測される高強度・高弾性タイプの炭素繊維を利用したCFRCの実用化に際しても極めて有効であると考えられる。
 このような状況を背景に、本研究は、繊維やマトリックスおよびその界面で作用する各種要因がCFRCの力学的特性に及ぼす効果について、実験的検討を行ったものである。
4.まとめ
 CFRCの力学的性質に及ぼす各種要因の影響を明らかにするため、純引張試験および破壊面からの繊維突出長さ判定を行った。その実験結果を基にして、繊維の引張強度、長さ、付着強度、配向性といった諸要因の効果を定量的に明らかにすることができた。
PDFファイル名 008-01-0112.pdf


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