種別 | 論文 |
主題 | 練りまぜエネルギーがフレッシュコンクリートの性状におよぼす影響 |
副題 | |
筆頭著者 | 曾我晋也(五洋建設) |
連名者1 | 古本兼士(五洋建設) |
連名者2 | 木村敦(五洋建設) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 8 |
号 | 0 |
先頭ページ | 461 |
末尾ページ | 464 |
年度 | 1986 |
要旨 | 1.まえがき コンクリートの繰りまぜ方法について、材料の一部を練りまぜたのち、残りの材料を投入して練りまぜるといった分割混練をおこなうことによって、コンクリートの品質を改善する方法が開発され、注目を集めている。一方、現状の生コンプラント等においてコンクリートを製造する場合には、セメント、骨材、水および混和材の全材料を、同時にミキサに投入して一定時間練りまぜる方法が、原則とされている。材料の投入のうち.練りまぜ水の投入時間は、10〜15secの間でおこなわれており、水の投入時間が長くなると、練りまぜ完了時間が延びかつ、ミキサモータ電流(電力)値が大きくなり、ミキサの機械的能力の面から好ましくないとされている。 本研究では、練りまぜ水の投入速度(以下、加水速度という)が、練り上がり後のフレッシュコンクリートに与える影響を調べるため、加水速度を遅くする方法と従来の投入方法の比較をおこなうとともに、ミキサ消費電力値から求めた練りまぜエネルギーと、練り上がり直後のフレッシュコンクリートの性状の関係について、実験的に検討した。 6.まとめ 本実験により得られた結果をまとめると以下のとおりである。 (1)練り上がり後のコンクリートの品質変化には、空練りによる効果は認められず、加水開始から練りまぜ終了までの時間に支配される。 (2)加水速度を2kg/secと遅くすることにより、ブリージング率は減少する。同一練りまぜ時間におけるその減少量は、練りまぜ時間が短いほど大きい。 (3)ミキサブレード回転数により、コンクリートの性状は変化する。特に、ミキサブレードを高速回転することにより、ブリージング率は急激に減少する。 (4)練りまぜエネルギーに最も影響を与える要因は、練りまぜ時間、ミキサブレード回転数である。またその量の増加とともに、加水速度の減少効果によりエネルギーはさらに増大する。 (5)練りまぜエネルギーを用いて、フレッシュコンクリートの品質を評価することができる。練りまぜエネルギーが小さい領域では、特にブリージング率の変動量は大きく、安定したコンクリートの品質を得るためには、少なくとも1.0wh/l以上のエネルギーが必要となる。 |
PDFファイル名 | 008-01-0116.pdf |