種別 論文
主題 連続ミキサの練りまぜ機構に関する基礎的研究
副題
筆頭著者 神山行男(竹中工務店)
連名者1 越川茂雄(日本大学)
連名者2 鈴木一雄(東京都立大学)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 465
末尾ページ 468
年度 1986
要旨 1.まえがき
 連続ミキサは、コンパクトで機動性に富み、バッチ式ミキサと同等の品質を有するコンクリートの製造が可能であることから、最近、NATMや海洋工事の現場プラントとして使用実績が増加してきている。しかし、連続ミキサはわが国に導入されてから日が浅いこともあって、練りまぜ機構等については不明な点も多く、コンクリートの練リ上がり直後の性状が安定しないなど、幾つかの問題点も指摘されている。
 本研究は、連続ミキサの練りまぜ機構についてバッチ式ミキサと対比しながら実験、検討を行なうとともに、その実験結果に基づいて現在使用されている連続ミキサの改良を試みたものである。
6.まとめ
 連続ミキサの練りまぜ機構についてバッチ式ミキサと対比しながら実験、検討を行ない、その実験結果に基づいて現在使用されている連続ミキサの改良を試みた。
 今回の実験範囲で得られた結論を要約すると以下のとおりである。
(1)連続ミキサは少量のコンクリートを大さな練りまぜエネルギーで短時間で練り上げ、この時に生ずる粗骨材のかみ等の抵抗を半円状の硬質ゴムでできた周壁で吸収し、しかも、練りまぜを連続的に行なうことによってコンクリートの製造能力を確保するきわめて効率的な機構を有していることが明らかとなった。
(2)連続ミキサで製造したコンクリートの練りまぜ直後の性状が安定しないのは、セメントの水和反応速度に起因する練りまぜ時間の不足によるものであり、コンクリートの性状を安定させるためには、少なくとも放りまぜ時間を20秒以上とする必要があることが明らかとなった。
(3)筆者らが試作した練りまぜ時間を25秒とした改良型連続ミキサは、従来使用されている連続ミキサで製造したコンクリートに比べて、練りまぜ直後の性状の変化も小さく、経時に伴なうスランプの低下も大幅に減少でき、すぐれた性能を有していることを確認した。
PDFファイル名 008-01-0117.pdf


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