種別 報告
主題 樹脂により補修したRC部材の挙動
副題
筆頭著者 森濱和正(建設省)
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キーワード
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先頭ページ 473
末尾ページ 476
年度 1986
要旨 1.まえがき
 構造物が地震などにより被害を受けた場合、早期復旧し機能の回復が望まれる。そのための補修・補強実験はすでに報告されている。しかし、それらは補修・補強前とその後の性状を比較し、初期剛性の低下することや鉄筋のひずみ硬化により耐力が増加することなとが明らかになっているが、定性的な性状把握にとどまっている。
 本報告は、ひびわれに樹脂注入、断面欠損部を断面修復した補修部材について、力学的性状に影響を与える因子を考慮して耐力・変形の計算を試みた。考慮した因子は、断面修復材の物性、補修後の再載荷に伴う鉄筋の抜出しおよび鉄筋とコンクリートの応力−ひずみ関係の変化である。
5.まとめ
 樹脂によって補修した部材の挙動を表すため、いくつかの仮定をもうけ計算を試みた。その結果、補修効果および補修部材の力学的性状にはつぎのよううな特徴がある。
(1)斜めひびわれに対しては、回復効果がある。
(2)降伏および最大荷重は回復あるいは増加する。荷重増加の要因は、初期の載荷による鉄筋のひずみ硬化および破壊位置が上部に移行するためである。
(3)変形は部材の種類、補修前に受けた載荷履歴および補修方法によって異なる。断面修復補修は、かぶり程度であればヤング係数の小さい部材を使用しても変形に与える影響は小さい。柱の場合は、フーチングからの鉄筋の抜出しによる影響が大きい。
(4)降伏時剛性は、(3)の変性に与える影響によって変化する。剛性低下の主因は、フーチングからの鉄筋の抜出しである。
(5)補修部材は大きな塑性ヒンジが形成されるため、じん性も向上する。
PDFファイル名 008-01-0119.pdf


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