| 種別 | 論文 |
| 主題 | 鋼線維補強鉄筋コンクリート柱のせん断耐力の評価に関する研究 |
| 副題 | |
| 筆頭著者 | 永坂具也（東海大学） |
| 連名者1 | |
| 連名者2 | |
| 連名者3 | |
| 連名者4 | |
| 連名者5 | |
| キーワード | |
| 巻 | 8 |
| 号 | 0 |
| 先頭ページ | 497 |
| 末尾ページ | 500 |
| 年度 | 1986 |
| 要旨 | 1.はじめに 筆者等は、数年来、鋼繊維が鉄筋コンクリート柱のせん断補強に有効であることを実験的に示してきた。本論では、そうした実験結果に基づいて、鋼繊維補強鉄筋コンンクリート柱のせん断耐力を推算するための実験式を回帰分析により導いた。さらに、その適用性を他の既往の関連報告から得られた資料を含めて多角的に検討した。 4.結論 筆者等の実施した実験からの資料に基づいて回帰分析を行うことにより、鋼繊維補強鉄筋コンクリート柱に関するせん断耐力の推算式を作成した。使用鋼繊維をフラットあるいはそれに近いストレート形で長さが30mm程度のものに限定して得られたものであること、併用される帯筋量が比較的少ない場合を対象としていること、耐力前のせん断力の繰返しの少ない場合を基本としていることなど、その適用範囲には注意が必要であるが、既往の有効な全資料について、大野・荒川式に匹赦する適合性を有することを明らかにした。本推算式は、元々、大野・荒川式におけるコンクリートとせん断補強筋のそれぞれの負担項の係数を修正した上で鋼繊維の貢献分を追加する形式をとったものに過ぎないが、「鋼繊維の貢献分は、コンクリートとせん断補強筋の貢献分とは独立に扱える」との伝説が間接的にではあるが容認できることを示したものと考えられる。しかしながら、RC柱についての耐力式との整合牲を考えて、しばしば引用される広沢による修正［大野・荒川式］に直接、鋼繊維の貢献分を付加する形の推算式も合わせ示したが、この場合は全資料についての回帰分析によっこているにも拘わらず、実験値との連合性は劣る結果となった。 |
| PDFファイル名 | 008-01-0125.pdf |