種別 | 論文 |
主題 | 円形スパイラル筋を有するPRC柱の高靭性・高復元力特性 |
副題 | |
筆頭著者 | 鈴木計夫(大阪大学) |
連名者1 | 中塚佶(大阪大学) |
連名者2 | 蔡健(大阪大学) |
連名者3 | 中田浩之(奥村組) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 8 |
号 | 0 |
先頭ページ | 509 |
末尾ページ | 512 |
年度 | 1986 |
要旨 | 1.はじめに コンクリート構造物の耐震化に必要な靭性を確保するための構造技術ならびに設計方法の確立は、同構造物の高層化の傾向と相まって一層重要な研究課題となってきている。部材の靭性は種々の方法によって改善されうるが、中でも、画期的な粘り強さを示すコンファインドコンクリートを利用する方法が、設計面、施工面からも優れていると考えられる。 本研究は、(i)円形スパイラル筋を用いたコンファインドコンクリートの利用によって高靭性と強度増加を与え、また、(ii)プレストレスの導入によって中地震時に対してはほぼ原形に戻り、大地震時に対しては修復再使用を可能とするような復元性を付与する、ことを目的としたプレストレスト鉄筋コンクリート(以下PRCと略記)柱に関するもので、実大により近い同部材の大変形塑性域での多数回正負交番繰返し荷重下での高靭性および高復元性について検討したものである。 4.まとめ 1)コンクリート糸部材の耐震性を判断する場合、繰返し回数が各載荷階で各1回程度の実験結果に基づく判断では大きな危険性を含む恐れがあるため、繰返しによる靭性の劣化を考慮する必要がある。 2)円形スパイラル筋で密に横補強することにより、PRC柱の靭性は著しく改善される。またPRC柱断面の靭性率は、主筋径が大きいほど、プレストレスによる付加軸力分も加えた総軸力比が小さいほど、コンクリート強度が低いほど、大きくなる。 3)PRC柱の復元性は、RC部材からPC部材に近くなるほど向上するが、エネルギー吸収性能は小さくなる。また、ある程度の大きさを持つ軸力の存在はRC部材、PRC部村に拘らず復元性を向上させるが、横補強筋は、復元性、エネルギー吸収性能には殆ど影響を及ぼさない。 |
PDFファイル名 | 008-01-0128.pdf |