| 種別 | 論文 |
| 主題 | 長期間加熱されたRC梁−柱架構の拘束軸力と拘束モーメント |
| 副題 | |
| 筆頭著者 | 生駒哲夫（清水建設） |
| 連名者1 | 田中伸幸（清水建設） |
| 連名者2 | |
| 連名者3 | |
| 連名者4 | |
| 連名者5 | |
| キーワード | |
| 巻 | 8 |
| 号 | 0 |
| 先頭ページ | 557 |
| 末尾ページ | 560 |
| 年度 | 1986 |
| 要旨 | 1.はじめに ＜原子力発電用コンクリート格納容器技術基準(案)＞は、格納容器に作用する曲げモーメントについては温度荷重に起因するものが支配的であるとして、設計にあたっては格納容器の的確な曲げ剛性評価の肝要性を説いている。温度荷重が短期間作用する熱応力実験によると、鉄筋の長期許容応力度レベルでの鉄筋コンクリートの曲げ剛性を弾性剛性で除した比率は1/3〜1/2の範囲にあり、同基準(案)も、クリープの影響を考慮するならば剛性の低減率を1/2とすることは十分許容できる、としている。本論文では、上記の実験事実を踏まえ、温度荷重による曲げモーメントだけでなく軸力の推移をもみるためにRCの梁−柱架構を用いて熱応力を実際に発生させ、それを長期間判定することによりそれらの低減傾向を実験的に確証したものである。なお、ここではこれらの(拘束)軸力と(拘束)曲げモーメントに及ぼす気温とロードセルの変杉の効果は考えないものとする。 5.結論 以上、検討した図、表より次のことを結論づけることができる。 (1)弾性熱軸力および弾性熱曲げモーメントとの比をとると、拘束軸力の方が拘束モーメントよりもその低下率は大きく、特に加熱開始直後の低下の度合いは、拘束軸力の方が拘束モーメントよりも3〜5倍大きい。 (2)梁と柱の鉄筋比の相異による弾性剛性比に対しては、拘束軸力、拘束モーメントともその弾性剛性比の小さい程低下幅は大きく、またその傾向については加熱開始後の経過日数が変化しても同様と言える。 (3)拘束軸力も拘束モーメントも、加熱開始後の時間経過につれて漸次低減し、ある一定値に近づく。なお、拘束軸力は軸拘束の度合いに依存しながら、およそ15〜33日間で最大値の1/5に低減した。 |
| PDFファイル名 | 008-01-0140.pdf |