種別 | 論文 |
主題 | PC板埋設型枠を用いた合成床スラブの多数回線返し実験 |
副題 | |
筆頭著者 | 小森清司(長崎大学) |
連名者1 | 永藤政敏(長崎大学) |
連名者2 | 林誠(長崎大学) |
連名者3 | 田中恭哉(富士ピー・エス・コンクリート) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 8 |
号 | 0 |
先頭ページ | 617 |
末尾ページ | 620 |
年度 | 1986 |
要旨 | 1.はじめに これまで、PC板埋設型枠と現場打コンクリートからなる合成床スラブの静的な力学的性状を調べてきたが、今回は、昨今、通常のRC床スラブを用いた重量倉庫などで問題になっているフォークリフトの走行によるひびわれ発生とそれに伴う剛性低下に着目し、合成床スラブが重量倉庫の床スラブに適用可能かどうかを検討するための資料を得ることを目的に、100万回の繰返し載荷実験によって合成床スラブとRC床スラブの比較及び衝撃係数の大きさの違いによる力学的性状の違いなどを明らかにした。 5.まとめ たとえ同じ積載荷重のもとで設計されていても、埋設型枠にプレストレスを導入したPC合成床スラブはRC床スラブに比べて剛性低下が少なく、しかもひびわれの発生及び伸展の面でかなり良好な性能を発揮することがわかる。一方同じプレストレスを導入した合成床スラブであっても、衝撃係数iの相違によって剛性の低下に差が見られ、i=0.5の場合には剛性低下が顕著に現われるのは繰返し回教が30万回を過ぎてからであるのに対して、i=1.0の場合には100回目というかなり初期の段階から剛牲の低下が始まることがわかる。しかし、両者共80万回の多数回になると剛性の低下がとまり横ばいとなる現象が見られるのは興味深い。これはRC床スラブには見られない現象であり、プレストレスの効果によるものと考えられる。また100万回の繰返し載荷実験を行った後の静的載荷実験結果から判断しても、P〜δ曲線がほほ正常なことから衝撃係数iがたとえ1.0であっても100万回程度の多数回繰返し載荷であるならばあまり支障なく耐えうるものと考えられる。 |
PDFファイル名 | 008-01-0155.pdf |