種別 | 論文 |
主題 | 梁の塑性ヒンジ発生域制御によるRC骨組の復元力特性改善 |
副題 | |
筆頭著者 | 城政(北海道大学) |
連名者1 | 後藤康明(北海道大学) |
連名者2 | 柴田拓二(北海道大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 8 |
号 | 0 |
先頭ページ | 629 |
末尾ページ | 632 |
年度 | 1986 |
要旨 | 通常の通し配筋による梁降伏型の柱染接合部では、柱に接する梁端部に降伏ヒンジが形成された後の繰り返し加力により、接合部の剛性低下、梁主筋の抜け出しによる復元力特性の劣化が生じ易いことが知られている。本研究は、梁主筋の接合部通し筋部分に添え筋を配し、柱梁接合部の柱面から梁塑性ヒンジを離すことを意図したRCフレームを用い、梁塑性ヒンジ発生域の違いによる骨組の復元力特性改善効果の差異を実験的に検討したものである。 8.結論 RC骨組の復元力特性を改善する方法として90度折り曲げ筋を接合部に通して梁主筋に添え、梁塑性ヒンジ発生域を制御する方法について実験的検討を行った。梁塑性ヒンジ発生域を柱面から離すことによって有効接合部定着長が長くなるため、梁主筋の接合部からの抜け出し防止に有効である。しかし、梁塑性ヒンジ発生位置が柱面から離れるほどヒンジ域の必要塑性回転角が大きくなり、梁剪断力も増大するので、梁塑性ヒンジ位置は最も適切な所に設定する必要がある。本実験では添え筋の析り曲げ位置を柱から上端、下端ともDb/2離した場合に、Db離すよりも優れた復元力特性を示した。更に新しい試みである添え筋の折り曲げ位置を上端でDb、下端でDb/2だけ柱面から離した場合には、大変形時に至っても復元力特性は劣化せず、破壊性状、耐力等をも考慮すると、最も優れた復元力特性を有していることが明らかとなった。また、通常のDc/db=23程度の通し配筋に於いても接合部の剪断補強を水平、鉛直方向ともに強化し、あわせて肋筋によって梁塑性ヒンジ域での梁筋のコンクリートに対する滑り拘束を高めると復元力特性の顕著な改善が得られた。 |
PDFファイル名 | 008-01-0158.pdf |