種別 | 論文 |
主題 | FRPロッドを用いたプレストレストコンクリート構造に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 石田博彰(東京大学) |
連名者1 | 小林一輔(東京大学) |
連名者2 | 趙力采(東京読売理工専門学校) |
連名者3 | 則武良具(住友建設) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 8 |
号 | 0 |
先頭ページ | 657 |
末尾ページ | 660 |
年度 | 1986 |
要旨 | 1.まえがき 近年、コンクリート中の鋼材の塩分腐食による劣化がクローズ・アップされ、我が国だけでなく多くの国々で、社会的な問題になっているが、海洋環境下に設けられたプレストレストコンクリート構造物の緊張材(PC鋼材)の腐食も例外ではない。そこで、本研究はPC用緊張材を従来のPC鋼線から繊維強化プラスチックロッド(FRPロッド)に置き換える方法を取り上げ、その実用化を目的として実施したものである。まず、FRPロッドの物理的特性として引張試験及び引張疲労試験を行なった。次に、FRPロッドと各種シースとの摩擦係数を測定した。最後に、実際に単純ばりを作製して、応力を導入し、応力導入時のセットによる緊張材引張力の減少、コンクリートのクリープ・乾繰収縮、緊張材のレラクセーションによる緊張材引張力の減少、梁の静的載荷時の荷重−中央点たわみ関係について測定した。 8.まとめ 本研究の範囲内で明らかになった事項は以下の通りである。 (1)材料レベルだけでなく、施工レベル・実用化レベルにおいても、FRPロッドをPC用緊張材として使用して、基本的に問題はない。 (2)防食性からシースの材質としては硬質ポリエチレンが良く、更にFRPロッドとの摩擦を低減できる。 (3)30年後の有効プレストレス力はPC鋼線を用いた場合とほぼ同等である。 (4)FRPロッドは降伏点がないため、はりの静的破壊時にたわみが急激に増加することはない。 (5)軸直角方向の繊維と軸方向の繊維の付着を改善することにより、施工牲・安全性を高めることができる。 |
PDFファイル名 | 008-01-0165.pdf |