種別 論文
主題 アンボンドPC不静定梁の力学的性質に関する研究
副題
筆頭著者 六車熙(京都大学)
連名者1 波辺史夫(京都大学)
連名者2 西山峰広(京都大学)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
8
0
先頭ページ 677
末尾ページ 680
年度 1986
要旨 1.はじめに
 アンボンドPC梁は、荷重履歴ループが弾性的で履歴エネルギー吸収能力に劣り、また、高応力繰り返し荷重の下では、PC鋼材定着部での張力変動が大きく、PC鋼材破断の可能性が大きいなどの欠点が指摘されているが、その地震荷重下での挙動は未だ明らかにされていないのが実状である。特に、不静定架構中でのアンボンドPC梁の地震荷重下での挙動を扱った研究はほとんどない。本研究は、アンボンドPC梁及びボンドPC梁に対して正負繰り返し逆対称曲げ加力試験を行い、その曲げ破壊耐力、PC鋼材応力増分及び履歴復元力特性等について検討し、アンボンドPC梁を耐震一次部材として使用する際の基礎的知見を得ようとするものである。
4.むすび
 アンボンドPC梁とボンドPC梁に対する逆対称曲げ載荷試験より次のような結論が得られた。
(1)繰り返し逆対称曲げを受けるアンボンドPC梁の最大梁せん断力はボントPC梁のそれと比較して約7%低下する。また、このような載荷状態のアンボンドPC梁の耐力略算においても単純支持梁に対してと同様、F値を利用することができる。この時F値は0.1〜0.2程度の値とすればよい。
(2)PC鋼材定着部での張力変動はアンボンドPC梁よりもむしろボンドPC梁について大きくなる。これは、柱・梁接合部の付着劣化によるものであり、したがってアンボンドPC梁よりもボンドPC梁の方が定着部における低サイクル疲労破壊の危険性は高いと言える。
(3)PC鋼材を曲線配置としたアンボンドPC梁においては両定着端間に変位に関係なくほぼ一定の摩擦力が働く。
(4)ボンドPC梁とアンボンドPC梁とにおいて履歴ループ形状、等価減衰定数にはほとんど差はない。
PDFファイル名 008-01-0170.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る