種別 | 論文 |
主題 | コリンズ理論に基づく立体RC耐震壁の弾塑性解析 |
副題 | |
筆頭著者 | 井上範夫(鹿島建設) |
連名者1 | 小鹿紀英(鹿島建設) |
連名者2 | 鈴木紀雄(鹿島建設) |
連名者3 | 速水由紀夫(鹿島建設) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 8 |
号 | 0 |
先頭ページ | 689 |
末尾ページ | 692 |
年度 | 1986 |
要旨 | 1.はじめに RC構造のFEM解析法は、これまでに数多く提案されている。その大部分は、鉄筋やコンクリートの特性の他に、両者の間の付着や骨材のかみ合い、鉄筋のダボ作用など、数多くの基本的な要因を考慮した精密なものとなっている。このような「ミクロな」FEM解析法が、基礎的な研究の分野では、非常に重要なものであることはいうまでもない。これに対して、構造物の設計に際しては、ミクロな情報はあまり必要ではなく、構造物全体の復元力特性や、大きなゾーンで捉えた平均的な歪や応力などの「マクロな」情報の方が、重要かつ実用的である。この目的のためには、ミクロなFEM解析法は精密すぎ、むしろ、計算量が膨大なものとなること、データとして入力すべきパラメータの数が多くて、その値を決め難いことなど、実用には不適当な面も少なくない。逆に、少しの計算量と簡単なデータでマクロな情報が得られる解析法を開発することができれは、設計に大いに役立つと期待できる。 筆者らは、このような解析法を目指して、Collinsらが提案したRCの構成則を利用したFEM解析法を開発してきた。この構成則は、RC平板の弾塑性性状を、あるゾーンの平均的な歪と応力の形で記述したものであり、一般の耐震壁や原子炉建屋のような、面材で構成される構造物のマクロな解析には、非常に適したものと考えられる。これまでに、2次元解析法と、RC耐震壁試験体への適用例を発表してきたが、今回は、これらの適用例で問題点として残った点の再検討結果と、3次元解析法の概要、および、それを適用したRC立体耐震壁の解析結果について報告する。 6.まとめ Collins理論に基づいた、RC構造の3次元FEMの解析例について報告した。Box型と円筒型の耐震壁試験体の解析を行ったところ、荷重−変形関係や破壊の進行状況など、かなり良好に追跡できることが分った。 |
PDFファイル名 | 008-01-0173.pdf |