種別 | 論文 |
主題 | 鉄筋コンクリートの動的基本特性に関する実験的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 遠藤達巳(電力中央研究所) |
連名者1 | 青柳征夫(電力中央研究所) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 8 |
号 | 0 |
先頭ページ | 717 |
末尾ページ | 720 |
年度 | 1986 |
要旨 | 1.まえがき 地震時における鉄筋コンクリート(以下RC)構造物の動的応答特性ならびに耐力・変形性状等の評価において、RC部材の力学的特性は静的と動的載荷条件下において同一と仮定している例が多く見られる。RC部材の地震時挙動の合理的な評価および解析精度の向上のためには、動的かつ繰り返し荷重下の種々の動的基本特性を明らかにする必要がある。しかし、部材レベルでの実験は行われているものの、特定の基本特性に着目した研究は数少ないのが現状である。 本研究は、RCの基本特性の中でも、ひずみ速度と繰り返し載荷の影響が大きいと考えられる、ひびわれ面間における動的せん断伝達特性ならびに鉄筋とコンクリートの動的付着特性を把握することを目的として実施したものである。本報告は、応力交番を含めた繰り返し載荷と単調載荷、ならびに、ひずみ速度変形(荷重)速度による特性の相違に着目し、一般的に用いられている静的単調載荷条件下の特性と比較検討した結果について述べたものである。 5.まとめ 以上の検討の結果、限られた範囲内ではあるが得られた結論を以下に示す。 1)鉄筋とコンクリートの付着特性に関しては、静的条件下では繰り返し載荷の影響はほとんど無い。 2)ひずみ速度が付着特性に与える影響は大きく、動的載荷の方が静的に比べ、最大付着応力ならびに剛性が大きくなることが明らかとなった。特に、単調載荷でその傾向は顕著であった。 3)ひびわれ面間のせん断伝達特性に関しては、静的条件下でも、交番繰り返しの影響は大きく、単調に比べ繰り返し載荷の方が最大せん断応力およびせん断剛性が低下することが明らかとなった。 4)ひずみ速度の増大に伴って、最大せん断応力およびせん断剛性が上昇することが明らかとなった。 |
PDFファイル名 | 008-01-0180.pdf |