種別 | 論文 |
主題 | RC構造物の振動終局破壊に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 滝本和志(名古屋大学) |
連名者1 | 田辺忠顕(名古屋大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 8 |
号 | 0 |
先頭ページ | 725 |
末尾ページ | 728 |
年度 | 1986 |
要旨 | 1.まえがき 限界状態設計法が橋梁などのRC構造物の設計手段として使用されつつある中で、耐震設計も限界状態設計により行うことが考えられつつある。その適用にあたって最も重要な間題点は、RC構造物が振動中にいつ、どのように崩壊するのか、その破壊のプロセスと最終強度点を推定することである。そこで本研究においては、RC構造物における振動終局破壊点を予測する第一歩として、以下の実験ならびに理論解析を行った。主たる考察点は、幾何学的剛性マトリックスを含む剛性マトリックスの行列式の値と実際の破壊現象との関連性である。構造物がメカニズムに達すれば、もちろん剛性マトリックスの行列式は零となるが、幾何学的剛性を含めれば、その段階以前に行列式は零となる。しかし、幾何学的剛性を導入するには、部材のEIをその段階ごとに評価する必要がある。そのため、繰り返し応力下のコンクリート及び鉄筋の応力−ひずみ関係からEIを求める方法を考案し、実験結果に適用し検討を行った。振動実験は、上部に負荷質量400kgfを載荷した断面積7x7cm、高さ1.2mのRC柱に対して、供試体が最終破壊に至るまで入力地震波の最大加速度を増加させる最も単純な振動実験である。 4.結論 RC構造物の振動終局破壊点を予測するために実験を行って剛性マトリックスの行列式の値が零以下なる点と破壊点の対比を行った。振動終局破壊点付近では、その頻度が多くなることが認められ、確かに対応していることが判明したが、構造物はただ1度det|K(t)|=0となっても崩壊するわけではなく、det|K(t)|<0となる場合も含めて解析を続行する必要があろう。この場合には、大変形計算も必要となるので、今後も検討を続けたいと考えている。 |
PDFファイル名 | 008-01-0182.pdf |