種別 | 論文 |
主題 | 鉄筋コンクリート構造物の長柱効果と地震応答 |
副題 | |
筆頭著者 | 早川淳一(東京都立大学) |
連名者1 | 山崎淳(東京都立大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 8 |
号 | 0 |
先頭ページ | 729 |
末尾ページ | 732 |
年度 | 1986 |
要旨 | 1.問題とする挙動 橋梁下部構造のように重量物を支える構造には地震等による横荷重を受け横方向変位が発生すると鉛直荷重による付加モーメントが生じる。これが、P-δ効果または長柱効果と称される。その影響は(1)付加モーメントによる着目断面のモーメントの増幅、および、(2)変位の増大による剛性の低下である。設計への反映において(1)の問題は種々検討されてきたが、(2)の問題については実用的方法が示されていない。構造の剛性の変化は、地震時の挙動を問題とする場合には短柱においても無視できないが、長柱においては主要な影響要因である。 10.結論 地震応答における有意な影響要因として長柱効果の幾何非線形性と材料非線形性とに関する影響因子を特定することを目的として一つ解析システムを示した。用いた手法と得られた知見を要約すると以下のようである。 (1)長柱効果のうち幾何非線形が地震応答に及ぼす影響が顕著な一例を挙げ、マトリックス構造解析の増分法による解放を示した。 (2)荷重−変位関係の幾何非線形性が、接線剛性が変位ゼロにおける値から変位2δyでゼロになるように連続的に変化する場合、材料非線形構造と初期剛性および最大耐力を同一にした場合の変位応答倍率が同等になることが示された。 (3)El-Centro波と特性が顕著に異なる1985メキシコ地震波による材料非線形構造のPD試験結果を得た。同一の供試体に2回同じ地震を入力した場合、2回目において応答変位がより大きくなる場合があることが示された。 |
PDFファイル名 | 008-01-0183.pdf |