種別 論文
主題 上下地震動がRC造有壁立体架橋の動的弾性挙動に及ぼす影響
副題
筆頭著者 菊池健児(大分大学)
連名者1 吉村浩二(大分大学)
連名者2 篠田広明(大分大学)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 737
末尾ページ 740
年度 1986
要旨 1.まえがき
 中低層鉄筋コンクリート造(以下RC造と略す)架構の現行の耐震設計法では、地震動の上下成分に対する検討は一般に行われていない。しかしながら、近年の地震被害の中には上下方向地動の影響があったと思われる事例も幾つか報告されていることや、地震動の水平成分よりも大きな最大加速度をもつ上下成分の加速度記録が得られていることなどを考慮すると、上下方向地動が中低層RC造架構の地震時挙動に及ぼす影響について検討する必要性があると考える。ところで、上下地震動が建築構造物に及ぼす影響に関する研究は近年多く行われるようになって来たが中低層RC造有壁架構を対象とした検討例は少ない。
 本研究はこれらの架構を対象としており、平面架構モデルに対してはその上下方向の固有振動特性や水平・上下方向地動を受ける場合の動的弾性挙動を既に検討し、耐震壁が架構の上下方向振動特性に大きな影響を与えることなどを明らかにした。本論では耐震壁を有する立体架構モデルを用いて同様の検討を行っている。なお、本論は弾性解析であるために架構の地震時挙動を推定する上で限界があるが、1次設計(許容応力度設計)に用いる地震荷重に上下地震動の影響を考慮する必要性の検討資料や、塑性域における検討を行う際の基礎的資料になると考えている。
6.結論
 RC造6層有壁立体架横に対する解析の結果を要約すると、(1)有壁立体架構の上下方向振動特性は架構内の壁配置形式により大きく異なる。(2)一方向がすべて無壁構面で構成される立体架構の上下方向地動による応答は平衡架構としての解析結果よりほぼ推定できる。(3)耐震壁が配置されることによりその直下の柱の上下方向地動による最大軸力が大きく変化する。なお、塑性域における検討などについては今後の検討課題としたい。
PDFファイル名 008-01-0185.pdf


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