種別 | 論文 |
主題 | 構繊維補強コンクリート床版の衝撃応答特性 |
副題 | |
筆頭著者 | 伊藤千浩(電力中央研究所) |
連名者1 | 大沼博志(電力中央研究所) |
連名者2 | 山本宗一(CRS) |
連名者3 | 能町純雄(日本大学) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 8 |
号 | 0 |
先頭ページ | 761 |
末尾ページ | 764 |
年度 | 1986 |
要旨 | 1.はじめに 原子力発電所格納施設は地震荷重や仮想事故時の圧力、温度上昇などの荷重条件を考慮して設計が行われている。当所では、そのような荷重条件下で設計されたコンクリート製格納容器が衝撃荷重に対して保有している安全余裕度を検討するために、これまで鉄筋コンクリート製の梁、床版およびプレストレストコンクリート製の梁、床版を用いた衝撃実験を行ってきた。 本報告は、これらの実験に引き続き鋼繊維が衝撃特性に与える影響を明らかにするため、鋼繊維により補強された床版を用いた衝撃実験を実施し、衝撃力、破壊形態等についての検討を行った。さらにコンクリート構造物の耐衝撃設計において重重な要因となる裏面剥離限界速度および貫通限界速度に与える鋼繊維の影響について検討を加えた。 4.結論 衝撃応答に与える鋼繊維の影響について以下のことが明らかになった。 (1)衝撃力に与える鋼繊維の影響は見られない。 (2)鋼繊維はコンクリートの表面剥離を防ぐ効果がきわめて大きく耐衝撃上有用な材料である。 (3)鉄筋コンクリートに対して適用された貫通限界厚さを求める評価式は、鋼繊維により補強された鉄筋コンクリート床版に対しても十分適用が可能である。 (4)衝撃を受けた床版の過渡応答において、鋼繊維は、その定性的傾向には影響を及ぼさないが鉄筋に発生するひずみを低減することが示された。 |
PDFファイル名 | 008-01-0191.pdf |