種別 | 論文 |
主題 | 重ねられた鉄筋コンクリートはりのせん断耐力に関する実験的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 石橋忠良(国鉄) |
連名者1 | 斉藤啓一(国鉄) |
連名者2 | 寺田年夫(国鉄) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 8 |
号 | 0 |
先頭ページ | 781 |
末尾ページ | 784 |
年度 | 1986 |
要旨 | 1.まえがき 地下連続壁を構造物の本体として利用する場合の設計法を明らかとするために、重ねばりの模型供試体による実験的研究が行われている。しかしながら、せん断に関する設計手法については、いまだ未解決な点が多いのが現状である。 本報告は、重ねばりのせん断耐力に影響を及ぼすと思われるパラメータとして、せん断スパン比(a/d)接合面の処理方法、せん断補強筋量等に着目し、これらのパラメータを変化させた模型供試体を製作し、載荷試験を行うとともに、既往の実験結果をも合わせて整理解析を加えた結果、比較的精度のよい重ねばりのせん断耐力の算定手法が得られたので報告するものである。 4.まとめ 本実験から得られた主な結論を以下に示す。 (1)一体打ちのはりで、腹部に軸方向鉄筋を多段に配置したはりのせん断耐力については、腹部に配置された軸方向鉄筋を、配置位置と最下段の軸方向鉄筋の有効高さとの比により(1)式で低減し、スターラップについては(2)式を用いることで、既往のせん断耐力算定式により評価できると思われる。 (2)重ねばり (a)接合面の処理方法については、上下のはりの桁高が等しくかつスターラップのない場合には、本実験の接合面の処理方法の範囲では、接合面の状態はせん断耐力に大きな影響を与えないようである。しかし、上下のはりの桁高が等しくかつスターラップを上下のそれぞれのはりに分けて配置した場合には、接合面の状態が一体化に近づくに従い、若干せん断耐力の増大が認められるようである。 (b)スターラップのない場合で上下のはりの桁高が等しい場合には、一体打ちの場合と同様に(1)(2)式によりせん断耐力を算出できると思われる。しかし、上下のはりの桁高が異なる場合には、厚い方のはりのみでせん断耐力を算出すればよいと考えられるが、今後さらに検討が必要である。 (c)上下のはりの桁高のいかんにかかわらず、上下のはりにそれぞれ分けてスターラップを配置した場合には、スターラップの評価を(4)式とすることでせん断耐力を算出できると思われる。しかし、上下のはりのいずれか方にスターラップを配置した場合については、今後さらに検討が必要である。 |
PDFファイル名 | 008-01-0196.pdf |