種別 論文
主題 プレストレストコンクリート円筒断面部材のねじり特性に関する研究
副題
筆頭著者 長滝重義(東京工業大学)
連名者1 岡本享久(東京工業大学)
連名者2 李承漢(東京工業大学)
連名者3 劉安明(大同コンクリート工業)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 801
末尾ページ 804
年度 1986
要旨 1.まえがき
 ねじりを受ける鉄筋コンクリート(以下「RC」と略称)部材の耐力・変形性状は既往の研究成果に基づき、一応設計に反映されるまでに解明されているが、プレストレストコンクリート(以下「PC」と略称)部材については土木学会・PC標準示方書および本年刊行予定の土木学会・コンクリート標準示方書(設計編)でも、PC部材が受け持つねじりひびわれ耐力はプレストレスを考慮した弾性論により、終局耐力についてはRC部材の条項を準用することにより対処することになっている。しかしながらPC部材に関する設計の趨勢を見るにIII種PCのようにひびわれを許容し、より自由度を持つ設計方法に向いつつあることを考慮すると、ねじりを主たる外力として受ける部材についてもひびわれ発生後の塑性的な挙動、終局強度および剛性を知ることは今後合理的な設計を行う上で急務な課題である。
 以上のことより本研究はPC部材の基本的な耐ねじり性状を知る目的で純ねじりをうける円筒断面部材を対象としてトラスモデルに基づき任意の荷重段階における変形を予測する解析を行うとともに、導入プレストレスおよび鋼材量を変えて載荷実験を実施し、この種部材の最大耐力、作用ねじり・モーメントとねじり角の関係さらには導入プレストレスがねじり挙動に及ぼす影響について検討し、ねじりを受けるPC部材の合理的な設計方法の確立のための基礎資料を得ようとするものである。
6.結び
 本研究は純ねじりを受けるPC円筒断面部材のひびわれ発生後のT-φ関係に注目して解析と実験の両面から検討を加えた。トラスモデルに基づく本解析は、第3領域後半および第4領域でのT-φ関係を推定でき、解析による最大耐力も実験値とほぼ一致した。また、PC部材ではRC部材と比較し、約2領域および第3領域前半においてプレストレスの影響により、骨材のかみあい作用が卓越し、耐力的にもより有利となることが認められた。
PDFファイル名 008-01-0201.pdf


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