種別 | 論文 |
主題 | 高圧縮力を受けるX形配筋柱の強度と靱性 |
副題 | |
筆頭著者 | 倉本洋(鴻池組) |
連名者1 | 宮井清忠(鴻池組) |
連名者2 | 南宏一(大阪工業大学) |
連名者3 | 若林実(日本建築総合試験所) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 8 |
号 | 0 |
先頭ページ | 821 |
末尾ページ | 824 |
年度 | 1986 |
要旨 | 1.序 15階程度の鉄筋コンクリート構造物の柱にX形配筋を適用した場合の基礎的設計資料を得ることを目的として、高圧縮力を受ける柱長さ比が2程度のX形配筋短柱の性状、およびX形配筋を施すことにより帯筋量もしくは、帯筋強度を低減させた場合の効果を調べるために15件の試験体を用いて実験を行なった。本論では、X形主筋を含めたせん断補強筋耐力と作用軸力が、柱材の強度と変形能力に及ぼす影響について考察する。 6.結論 本論で得られた主要な結論を以下に要約する。 (1)高圧縮力を受け、かつ、極短柱の場合でも、終局せん断強度は累加強度理論によって評価することができる。 (2)鉄筋コンクリート柱にX形配筋を施した場合、X形主筋にせん断力を負担させることができ、低圧縮力を受ける柱では、そのせん断力に相当する帯筋量およびその材質を低減させても耐力および靱性を向上させることができる。 (3)高圧縮力を受ける柱の場合、X形配筋を施しても最大強度以後の強度劣化を防止し、変形能力を高めるためには、コンクリートの拘束に寄与する拘束補強筋が必要である。 (4)この拘束補強筋量は、各変位振幅の除荷時における拘束応力σcoよりも帯筋の降伏拘束応力σccy(あるいは、σcy-σcs)を大きくする条件によって求めることかでき、帯筋比は、せん断力を負担する限界せん断補強筋比とコンクリートを拘束する拘束補強筋比の和による実験式(2)により求めることができる。 |
PDFファイル名 | 008-01-0206.pdf |