種別 | 報告 |
主題 | コンクリートの切欠き部の新たな後埋め工法 |
副題 | |
筆頭著者 | 井上寛美(国鉄) |
連名者1 | 宮田尚彦(国鉄) |
連名者2 | 山下千明(恒和化学工業) |
連名者3 | 佐々木勇(昭和電工) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 8 |
号 | 0 |
先頭ページ | 909 |
末尾ページ | 912 |
年度 | 1986 |
要旨 | 1.はじめに コンクリート部材の切欠き部、特にプレストレストコンクリート部材の切欠き部はPC鋼材および定着具が存在し、その機能上防錆には十分留意する必要があり、一般に入念な後埋め作業が実施されている。しかしながら、後埋めに通常使用される材料はモルタルであり、無収縮性モルタルを用いて充てんされても切欠き部との間に微細な間隙が生じ、雨水、地域によっては海水の飛沫が浸透してPC用材等を錆させPC鋼材を破断させる場合がある。また、寒冷地域においては、浸透した雨水等が凍結して充てん物を、押し出すケースも発生している。 本研究は、これらの損傷例を参考として、切欠き部の新たな後埋め方法として水硬牲下塗り材を切欠き凹部全面に塗布し、水硬性充てん材で充てんし、水硬性上塗り材を充てん部の表面に塗布するという組み合わせ工法を開発した。この組合わせ工法について浸透性等を試験し、その効果を確認したので新しい後埋め工法として提案するものである。 5.まとめ コンクリート部材の切欠き部の後埋め工法として新しく下塗り材、充てん材および上塗り材を施工する工法(前述の試験番号9および11)を提案した。この工法によれば、耐浸透牲、付着性および防錆性に優れ、後埋め部の耐久牲を向上させることが可能であり、その結果コンクリート構造体の機能を損なわず、耐久性をも向上させることが可能と考えられる。また、既に施工されているコンクリート構造物の切欠き部の後埋め部分にも今回提案の上塗り材(表2・3中C1、C2およびC3)を塗布すれば耐透水性が改善され耐浸透性が向上し、その結果構造物の耐久性は改善され、向上されるものと考えられる。 |
PDFファイル名 | 008-02-0228.pdf |