種別 | 論文 |
主題 | 製品用シリカフュームコンクリートの練りまぜ方法と諸性質 |
副題 | |
筆頭著者 | 堀井克章(阿南工業高等専門学校) |
連名者1 | 河野清(徳島大学工学部) |
連名者2 | 天羽和夫(阿南工業高等専門学校) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 9 |
号 | 1 |
先頭ページ | 57 |
末尾ページ | 62 |
年度 | 1987 |
要旨 | 1.まえがき 産業副産物を有効利用することは、省資源、省エネルギー、環境保全などの観点からコンクリートの分野では重要な研究課題の一つになっている。副産物の中で、フライアッシュや高炉スラグについては多くの研究があり実用化も進んでいるが、最近はシリカフュームが注目されている。これは、フェロシリコンやメタルシリコンの製造時に副産されるもので、SiO2含有率が高く非晶質の超微粒子であり、コンクリートの材料分離抵抗性、強度、耐久性、水密性などの改善に効果のあるポゾラン材料として有効利用が期待されている[1]。しかし、材料単価が高いこと、超微粒子であり、輸送、練りまぜ、締固め、表面仕上げなどの作業が面倒になることなどの問題点がある。本研究は、シリカフュームをコンクリート製品に有効利用することを目的として、練りまぜ方法に着目し、ミキサヘの各素材の投入順序やシリカフュームの使用状態がコンクリートの諸性質に及ぼす影響を検討するとともに、最適な方法で練りまぜた一般製品用及び即時脱型製品用シリカフュームコンクリートの諸性質に及ぼす配合要因、養生方法などについて検討するものである。 4・むすび 本研究より得られた主な結果を要約すると、本実験の範囲内で以下のようになる。 (1)シリカフュームコンクリートの練りまぜ方法としては、混和剤遅れ添加法が適する。 (2)シリカフュームをパウダー状態とスラリー状態どちらで用いても、コンクリートの品質に大差はない (3)シリカフュームコンクリートのコンシステンシー改善策としては、水量と混和剤量どちらによる補正でも良い。 (4)超硬練りシリカフュームコンクリートのコンシステンシー試験としては、充てん性試験が良い。 (5)シリカフュームの強度改善効果は、長期間の湿潤養生や蒸気養生により顕著となる。 (6)シリカフュームの強度改善効果は、貧配合になるほどまた引張強度で大きい。 (7)シリカフュームは、コンクリートのブリージングの抑制にきわめて効果がある。 (8)シリカフュームコンクリートの結合材水比と圧縮強度との間には、一次式が成立する。 (9)シリカフュームコンクリートの圧縮強度と動弾性係数との間には、指数式が成立する。 (10)シリカフュームの使用により、コンクリートの乾操収縮率は若干大きくなる。 |
PDFファイル名 | 009-01-1011.pdf |